中小企業診断士の視点:ドローンを仕事にするには無線の免許が必要

ドローンの仕事をするためには無線の免許が必要

最近、空撮をドローンで行っている様子をテレビなどでよく目にします。

山の上空にドローンを飛ばして、山の景色を撮影してテレビ等で放映しています。技術が進歩しているので、ドローンに搭載できるような小型のカメラでも、とても鮮明な画像が撮影できるようになっているのです。

 

ほんのちょっと前までは、ヘリコプターやジャイロコプターに人間が乗って撮影していた映像が、ドローンで手軽に撮影できるようになっているのです。

 

ジャイロコプターで空撮をしていた方は、たぶん職を奪われることになったのではないでしょうか。これも時代の変化で逆戻りすることはないでしょう。

ドローンで空撮したほうが、危険も少ないしコストもかなり安くなると考えられるからです。

 

また、ドローンのレースも最近行われようになっています。FPV レース等といわれます。FPVとは「First Person View」のことです。ドローンを操縦する人はゴーグルをしていて、電波ででその映像信号が送られ、まるで自分がそのドローンに乗っているかような感覚でドローンを操縦することができます。

 

上に書いたような仕事でドローンを利用する場合やFPV レースのドローンを扱う場合は、無線の免許が必要な場合がでてきます。

今回は仕事などでドローンを利用するについて必要な無線の資格について書くことにします。

 

中小企業診断士の視点:ドローンを仕事にするには無線の免許が必要

記事の内容

  • 無線の免許が必要な理由
  • 無線局免許と無線従事者免許
  • 第三級陸上特殊無線技士以上の資格が必要な場合
  • 第四級アマチュア無線技士以上の資格が必要な場合

 

この記事はアマチュア無線2級の資格を持つ中小企業診断士KAZUTOYOが書いています。

無線の免許が必要な理由

  • 電波は限りある資源です

電波は有用な限りある資源です。目には見えませんが世の中は電波だらけと言えます。スマホも電波を使っているし、Bluetoothもそうです。家のWifiも電波を使っています。

電波は限りある資源で、現在はそれをうまく配分して使っているのです。

 

そして、一定以上の出力を持つ無線機器を扱う場合は無線の免許が必要になります。無線従事者免許と言われる免許です。

業務用のドローンはホビー向けのドローンと異なり、長い距離を飛ばします。ドローンは無線の操縦装置でコントールしています。長い距離を飛ばすドローンをコントロールするには出力電波も強いものになります。その場合は無線の免許が必要になるのです。

 

無線従事者免許と無線局免許

  • 免許には無線従事者免許と無線局免許があります。

通常は両方の免許が必要になります。

業務用にドローンを利用するには、使う人にその資格があることを証明する無線従事者免許と一定の強さの電波を発射する無線局を開設することになるので、運用する上で「無線局免許」が必要となります。

 

第三級陸上特殊無線技士以上の資格が必要な場合

  • 第三級陸上無線技士の資格

169MHz帯:10mW、2.4GHz帯:最大1W、5.7GHz帯:最大1W の周波数帯域と出力のドローン機器を利用する場合は、第三級陸上特殊無線技士以上の資格が必要となります。

局免許も必要です。

第三級陸上無線技士の資格を取得するのはそれほど難しくないようです。

講習会でも取得できるし、e-ラーニング受講でも取得できるようになったようです。

 

第四級アマチュア無線技士以上の資格が必要な場合

  • FPVドローンの場合

FPVドローン等では、画像転送のために、5GHzの周波数帯が用いられることがあります。この場合は、第四級アマチュア無線技士以上の資格及びアマチュア無線局免許が必要です。

 

第四級アマチュア無線技士を持っていると、大半のアマチュア無線機器が使えるようになります。(出力制限はあります。) いざというときのために、トランシーバー等も一台持っているいると災害時にも役立ちます。

第四級アマチュア無線技士の資格を取得するのもそれほど難しくはありません。

試験でも取得できますし、講習会でも取得できるし、最近ではe-ラーニング受講でも取得できるようになったようです。

ちなみに第四級アマチュア無線技士とはいっても、れっきとした国家資格です。(第三級陸上特殊無線技士も国家資格ですが。)

 

まとめ

  • 無線従事者免許と無線局免許

無線免許には無線従事者免許と無線局免許があります。

  • ドローン操作に必要な無線免許 

第三級陸上特殊無線技士、第四級アマチュア無線技士の資格が必要になる場合があります。

 

ABOUTこの記事をかいた人

中高年のフリーランスの中小企業診断士です。独立する前は家電量販店の店員をやってました。1970年代から1980年代の洋楽・ロック等をよく聴いています。