ビジネスで使うパソコンが古くなったり、調子が悪くなったり、そろそろ買い替えたいと考えている方もいるかと思います。
でもそんなにパソコンに詳しくないし、どんなパソコンにしたらよいのかわからない。
相談できる人もちょっといない、そんな方はぜひ読んでみてください。何かの参考になるかもしれません。
あなたは次のような目的でパソコンを使っていませんか?
- パソコンは仕事で使うのがメインでワードやエクセルなどの利用が多い。
- インターネットに接続して調べものをしたり、ホームページを見たり、仕事関連の動画も見ることある。
- 性能は仕事上必要十分なら、それほど高くなくても良いと考えている。
上に該当するような方がこの記事を読むと、ビジネスで使うパソコンの選び方がわかるようになります。そして、自分の仕事に合ったパソコンを自分で選べるようになります。
Contents
ビジネス(オフィス)用パソコンの選び方【初心者向き】
この記事を書いている私は、現在の仕事の前は電量販店で約13年間 主にパソコン売り場やOA機器を担当していました。
過去には家電業界の資格である『家電製品アドバイザー』や『スマートマスター』関連の書籍の執筆もおこなっています。
記事の内容
- 最近のパソコン選びに必要な知識(5つのポイントがあります)
- ビジネスパソコンの購入方法(3つのポイントがあります)
最近のパソコン選びに必要な知識
①CPUの違いと選び方 ②記憶装置の選び方 ③ノートパソコンかデスクトップパソコンか ④メモリについて ⑤動画を扱う場合 |
上記の通りです。
①CPUの違いと選び方
・主要メーカーは2社で、Intelがお勧め
まずはパソコンの頭脳といえる、CPUの違いと選び方を押さえておきましょう。CPUの主要メーカーは2社で、IntelとAMDになります。普通に選ぶのでしたら、Intelを選んでおくのが良いと思います。
ここからは、話をわかりやすくするためにIntelに絞って書いていきます。
・IntelのCPUの種類
価格と性能が低いブランドから価格と性能の高いブランドを順に並べていくと、次のようになります。
Celeron(セレロン)< Pentium(ペンティアム)<Core i3<Core i5< Core i7< Core i9
私がお勧めするのはデスクトップパソコンなら、Core i3以上のCPU、ノートパソコンならCore i5以上のCPUを搭載しているパソコンです。
Celeronや Pentiumだと、同時にいくつものソフトを立ち上げて作業すると処理速度が遅くなることがあります。
・新しいものほど性能が良い
この分野は日進月歩で性能がアップしていきます。同じCore i5であっても古いパソコンと新しいパソコンでは性能が格段に違います。できるだけ新しいものにしたほうが良いのです。
・IntelのCPUの型番で新旧を判断する。
パソコンのカタログには搭載しているCPUの型番が表記されています。 その型番を見ればCPUの作られた世代がわかります。
例えばCore i7-2600Kというのは第2世代のCPUです。Core i7の次に来る数字が世代を表しています。(Core i7-2600Kは2011年に製造されたCPUです。)
Core i7-8700というのは第8世代のCPUです。同じCore i7でもCore i7-2600KとCore i7-8700を比べると性能は格段に Core i7-8700が良くなります。ですから、なるべく後の世代のものを選んでおくことがポイントです。(Core i7-8700は2018年製のCPUです。)
更に、第2世代のCore i7-2600Kと第8世代のCore i5-8400とではCore i5-8400の性能が良くなります。このようなこともあるので、なるべく新しいCPUを搭載したパソコンを購入するようにしましょう。
・デスクトップパソコンのCPUとノートパソコンのCPUは別物
IntelはCPUをデスクトップ用、ノートパソコン用に分けて製造しています。大きな違いは、消費電力と性能です。ノートパソコン用のCPUは充電池で使用するため、低消費電力ですが、その分性能は犠牲になっています。
ですから例えば、同じ第8世代のCPUでもデスクトップ用のCPUとノートパソコン用のCPUとでは格段に性能が変わってきます。デスクトップパソコンのほうが高性能なのです。
先ほど 私がお勧めするのはデスクトップパソコンなら、Core i3以上のCPU、ノートパソコンならCore i5以上と、書いた理由はそこにあるのです。
②記憶装置の選び方
・OSが入る記憶装置はSSDが良い
記憶装置にも気を付けたいところです。従来パソコンにはハードディスクドライブ(以下HDD)といわれる記憶装置が内蔵されていました。
このHDDにWindowsなどのOSや他のプログラムが記録されていて、読み書きできるようになっていました。
最近はこのHDDの代わりにSolid State Drive(以下SSD)と言われる記憶装置が採用されるようになってきています。
両者の大きな違いは読み書きの速度です。SSDのほうが格段に速くなっています。一番それが表れるのがパソコンの起動時です。従来のパソコンでは、電源ボタンを押してから1分以上待たないと使える状態にはならないことはよくありました。でもSSDではそんなことはありません。電源ボタンを押してから数十秒でパソコンが立ち上がり、すぐ使える状態になります。
使ってみるとこれはよくわかります。一度その感覚を味わってしまうと、もう以前の起動の遅いパソコンには戻れません。
ですからOSが入る記憶装置はSSDにすることを強くお勧めします。
なお、SSDにはM.2と言われる規格もあります。こちらは普通のSSDよりも更に読み書きが速くなります。ですが、普通のSSDでも十分早いのでM.2でなくても別にかまわないでしょう。
容量はできれば、500GB以上をお勧めします。
③ノートパソコンかデスクトップパソコンか
・持ち運びに便利で場所をとらないのはノートパソコン
ノートパソコンかデスクトップパソコン、どちらを選ぶか。これは、好みの問題でもあるし、利用環境にもよります。
私はどちらでもよいと思います。
ただノートパソコンは持ち運んで好きな場所で使えるのが大きなメリットです。また使わないときはたたんでおけば場所をとらないというメリットもあります。
・コストパフォーマンスと拡張性はデスクトップに軍配
コストパフォーマンスと拡張性はデスクトップのほうがよくなります。例えば10万円のパソコンを購入する場合、一般的に性能的にはデストップパソコンのほうがノートパソコンよりも上になるでしょう。
同等性能のノートパソコンを購入しようとしたら、数万円高くなる可能性があります。
拡張性については、デスクトップパソコンですと必要に応じて機能を追加する基盤を内部のスロットに付け足すことができますが、ノートパソコンはそのような拡張性はないと考えたほうがよいでしょう。
④メモリについて
パソコンには内部記憶装置としHDDやSSD以外に一時的な記憶の保管場所としてメモリと言われるものも使います。
主にビジネス利用ということであれば、メモリについてはそれほど気にする必要はないでしょう。容量的に8GB程度あれば十分と考えられます。
⑤動画を扱う場合
最近ではビジネスでも動画を扱うことが多くなっています。もし動画を扱うことを近い将来予定している場合(しかも定期的に)は、デスクトップパソコン、ノートパソコンのどちらについてもCore i7以上のCPUを搭載しているものにしてください。
理由は、カメラなどで撮影した動画をパソコンに取り込んで映像編集し、新たなファイルを作成することを書き出しとかエンコードなどと言いますが、それにはCPUの大きなパワーが必要だからです。CPUの性能が低いものだと実質的に使えないことがあるからです。
動画を扱うことが分かっている場合は、Core i7以上のCPUを搭載しているパソコンを選んでください。
ビジネスパソコンの購入方法
①実店舗だけでなくネットショップも選択肢 ②どこのメーカーを選ぶか ③BTOメーカーも良い |
上記の内容になります。
①実店舗だけでなくネットショップも選択肢
今まで、ビジネス向けのパソコンについていろいろ書いてきました。
これだけの知識があれば、失敗のないパソコン選びはできるのではないでしょうか。実店舗でなくてもアマゾンなどのネットショップでも、いままで書いたポイントを意識して選べばよいと考えます。
これを読んでいる方の中にはネットショップだといろいろと不安をと感じる人もいるかと思いますが、有名なネットショップでしたら信用して購入しても良いかと思います。
ネットショップは実店舗がない分、固定費が低く、その分商品の価格を安く設定しても経営が成り立つようになっています。お目当てのパソコンを探し、て安いネットショップで購入するということでもよいでしょう。
私もネットショップで何度かパソコンを購入したことがありますが、特に問題はありませんでした。ある程度知名度のあるネットショップなら大丈夫と私は考えています
どこのメーカーを選ぶか
購入するパソコンはブランドにこだわりがなければ、どこのメーカーでも良いでしょう。自分の好みで良いと思います。性能面は上記の『パソコン選びで押さえておくポイント』を参考にしてください。
私は、WindowsになってからNEC、日立、東芝、パナソニックなどいろいろパソコンを買い替えてきましたが、特にそれほど買い替えて戸惑ったことはありませんでした。
使う上でメーカーによる差は大きくはないので、どのメーカーでも良いと思います。
③BTOメーカーも良い
ここまで読み進めた方でしたら、パソコンを選ぶ知識は既についています。
大手メーカー製のパソコンを普通に選んで購入しても良いですし、BTO(Build To Order=「受注生産」)で販売しているメーカーもありますので、そのようなメーカーでもよいと考えます。
BTOメーカーでは注文する際に自分の希望に合うように部品を選択し注文を行うことができるようになっています。メーカーその仕様にそってコンピューターを組み立て、またはオプションを追加して顧客に送り届けるようになっています。
BTOメーカーには『ドスパラ』、『パソコン工房』、『マウスコンピュータ』などがあります。
・BTOメーカーのメリット
BTOメーカーのパソコンを購入するメリットは性能の割りに価格は安い、つまりコストパフォーマンスに優れたパソコンを手に入れることができる場合が多とです。
また、余計なソフトがインストールされていいないということもメリットです。大手企業のパソコンですと、必要としないソフトが複数インストール済みのことがよくあります。そのようなことがないので中身はすっきりとしています。
せっかくパソコンを選ぶ知識を得たので、コストパフォーマンスに優れたBTOメーカーで購入するという選択を考えてもよいのではないでしょうか。
・BTOメーカーのデメリット
ただし、BTOメーカー購入のデメリットもあります。総じて商品の外観がチープに見えることです。大手メーカー製のほうが見栄えやデザイン性は優れているように感じます。
私もBTOメーカーのノートパソコンを購入し利用しています。特に問題なく使っていますが、見栄えはチープです。
私が購入したのは、マウスコンピューターという会社です。
性能的には満足しています。
SSDの不具合により、修理に出したことがあります。
その時の電話対応の方はあまり知識はないようでしたが、感じがよく親切でした。
実は、マウスコンピュータは購入前、巨大掲示版などの情報を見ると、あまり評判はよくなく少し心配でした。以前はよくなかったことがあったのかもしれないですね。
修理に出して、対応は悪くはなかったので、お勧めしたいと思います。
BTOパソコン・PC通販ショップのマウスコンピューター下は私の購入したマウスのノートPCです。
まとめ
①ビジネスパソコンを選ぶ際のポイント
②動画を扱う場合はCore i7以上のCPU搭載モデルにしましょう。 ③一般的にデスクトップパソコンのほうがノートパソコンよりもコストパフォーマンスが高いといえます。 ④購入するにはネットショップも良いと思います。またBTOメーカーはコストパフォーマンスに優れていることが多いのでお勧めです。 |
おまけ:古いパソコンが復活する話
昔の古いパソコンでも記憶装置をHDDからSSDに交換するだけで、起動時間は格段に速くなります。またブラウザなどの起動も速くなり、全体的に快適に動くようになります。 この方法で古いパソコンでも、十分使えるようになることもあります。試してみると良いでしょう。 交換方法がわからない場合は、ユーチューブで『SSD換装』などと検索するといくつかやり方を説明した動画がヒットします。参考にしてみてください。 |