中小企業診断士の視点:自分自身の戦略をSWOT分析で決めましょう

自分自身の戦略をSWOT分析で決めましょう

新年あけまして、おめでとうございます。

本日は令和2年元旦です。

昔から、「一年の計は元旦にあり」と言われます。

一年の始まりの日に、今後の計画を立てるのは有意義なことだと思います。

中小企業診断士の勉強を始めると、SWOT分析という環境分析のやり方を学びます。SWOT分析は経営戦略を考える上で欠かせない環境分析手法の一つです。

経営戦略を考える際には、まず自社を取り巻く環境を分析して、そのことを踏まえた上で今後の戦略を考えていくという流れになるからです。

ということでまず自分自身のSWOT分析をします。それから自身の計画を今後の戦略という形で考えていくと、おもしろいのではないかと思います。

また、SWOT分析の練習にもなります。

この記事を読むと、SWOT分析の考え方がわかります。また、自分の人生に利用するといった、応用の方法もわかるようになります。

中小企業診断士の視点:自分自身の戦略をSWOT分析で決めましょう

記事の内容

  • SWOT分析とは
  • 自分を取り巻く外部環境の分析
  • 自分の内部環境
  • 自分の得意なことを機会に照らし合わせる
  • ホリエモンのビジネス4原則でフィルターをかける

この記事は中小企業診断士のKAZUTOYOが書いています。

SWOT分析とは

  • 環境分析手法の一つ

SWOT分析は企業が経営戦略などを考える際に利用する、環境分析ツールの一つで広く知られています。

環境を内部環境と外部環境とに分け、内部環境は強みと弱みの2つの軸で分析します。外部環境は機会と脅威の2つの軸で分析します。

なぜ、SWOT分析かというと、内部環境の強みは英語のStrengths、弱みはWeaknessesになり、外部環境の機会はOpportunitiesになり、脅威はThreatsになり、頭文字を全部つなぎ合わせるとSWOTとなるからです。

SWOT分析で重要なのは、外部環境は自社(自分)ではコントロールできないということです。

例えば、現在は高齢社会になっていますが、それが嫌だからといっても自分ではなんともしようがない、ということです。

反対に内部環境は自社(自分)でコントロールできます。例えば、新規事業に取り組みたいと思ったら、それは自由にできるからです。(規制などで制限がなければの話です)

そこが重要なポイントです。

自分を取り巻く外部環境の分析

  • 自分の外部環境を分析

自分を取り巻く外部環境を分析します。外部環境は先ほども書いたように機会と脅威とに分けて考えていきます。

機会の環境分析例

いろいろありますが、長くなるのでここでは簡単に書いていきます。

  • 小規模ビジネスが可能な世の中

理由:インターネットの活用で誰でもビジネスができるからです。店がなくてもネットショップなら低コストでオープンできます。配達も宅配便などの利用で簡単にできます。決済もネットショップにはキャッシュレス決済の機能があります。

また、ユーチューブ動画の投稿も最近はビジネスとして考えて参入する人も増加しています。来年から4Gの通信方式が5Gへと徐々に変わっていき、動画利用のビジネスは今後も成長が期待できます。

驚異の環境分析例

  • 会社が守ってくれなくなっている

日本的な雇用慣習であった終身雇用制や年功制が崩壊し、いつかリストラされてもおかしくない世の中になっています。

会社が従業員を定年まで面倒みてくれることは、ほぼなくなりました。

自分の内部環境

  • 自分の強みと弱みを把握します

次に自分の内部環境を考えていきます。

自分の強みと弱みを分けて考えていきます。

これは、人それぞれなので各々考えていくようにしてください。

強みとか弱みとかにすると考えづらいことがあるので、強みは自分の好きなこと、自分の得意なことに置き換えると考えやすくなります。

弱みは、嫌いなことや苦手なこと、やりたくないことに置き換えて考えていきましょう。

例えば、カメラが趣味でよく撮影に行く人は、それが自分の強みとは思えないこともあります。でも好きなことという視点で考えれば、すぐ頭に思い浮かびます。

というように考えていきましょう。

SWOT分析は、下のような図で表すとイメージしやすくなります。

SWOT分析の図の例

内部環境
強み 弱み
カメラが趣味でよく撮影に行く
外部環境 機会 小規模ビジネスが可能なの世の中
4Gの通信方式が5Gへ
脅威 会社が守ってくれなくなっている

自分の得意なことを機会に照らし合わせる

  • 強みを機会に生かすことを考えます

次に自分の強み(好きなこと、得意なこと)を機会に生かせないか考えてみます。

上の例でわかりやすいのは、

強みの「カメラが趣味でよく撮影する」ということを機会の「動画利用のビジネスは今後も成長が期待できる」ということに生かせないか考えます

すると、それまではスチル写真しか経験がなくても、動画も撮影するということには変わりはないので、動画撮影のビジネスに生かせないのか考えることになります。

そして、誰でも思いつくのはユーチューブで稼ぐ(投稿して広告収入を得る)ことです。

ということで、ユーチューブ動画ビジネスへ参入することを一つのビジネス候補にします。

内部環境
強み 弱み
カメラが趣味でよく撮影に行く
外部環境 機会 小規模ビジネスが可能なの世の中
4Gの通信方式が5Gへ
動画ビジネスへ参入
脅威 会社が守ってくれなくなっている

ホリエモンのビジネス4原則でフィルターをかける

  • 儲かるビジネスか検討する

ホリエモンが「儲かるビジネス4原則」を言っていて、KAZUTOYOも賛同しています。

ホリエモンの言う「儲かるビジネス」の4原則は次の通りです。

1.小資本で始められる。

2.在庫がない(あるいは少ない)

3.利益率が高い

4.毎月の定期収入が確保できる

自分がやろうとしているビジネスをこの4つの視点で考えてみるのです。

この原則に当てはまっている項目が多ければ多いほど、ビジネスとして美味しいということです。

先ほどのユーチューブ動画ビジネス(ユーチューブに投稿して、広告料をもらうビジネス)をホリエモンの原則で考えてみます。

1.小資本で始められる。    〇

2.在庫がない(あるいは少ない) 〇

3.利益率が高い 〇

4.毎月の定期収入が確保できる 〇▲

ということになります。

また、お金をとられるリスクはほとんどないので、かなり魅力のあるビジネスということができます。

ただし、大きい売上が上げられるのかはやってみないとわかりません。でも金銭面の損失がないのはメリットです。

まとめ

自分自身の戦略をSWOT分析で決めましょう

  • SWOT分析とは

環境分析手法の一つ

  • ホリエモンのビジネス4原則でフィルターをかける

儲かるビジネスか検討する

ABOUTこの記事をかいた人

中高年のフリーランスの中小企業診断士です。独立する前は家電量販店の店員をやってました。1970年代から1980年代の洋楽・ロック等をよく聴いています。