ホリエモンがYahoo!とLINEの統合について語る
この件については、新聞やテレビでも大きなニュースになったので、ビジネスマンであれば、知らない人はいないと思います。
この件について、堀江貴文氏(ホリエモン)がユーチューブ動画で話していたので、その内容について書いていきます。
この記事を読むと、Yahoo!とLINEの社長がどんなビジョンを持って総合しようとしているのか、ホリエモンの話を通してわかります。
Contents
中小企業診断士の視点:Yahoo!とLINEの統合をホリエモン語る
記事の内容
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この記事は、中小企業診断士のKAZUTOYOがホリエモンの動画を見て書いています。
両社長はホリエモンと近しい存在
- ホリエモンは両社長のことをよく知っていて近しい存在
まず、Yahoo!の親会社Zホールディングスの川辺健太郎社長とLINE社長の出沢剛社長はホリエモンと同世代で、かつ同じ業界にいて、それぞれのことをよく知っているということです。
Zホールディングスの川辺健太郎社長とホリエモンは同じころに会社を立ち上げたようです。ホリエモンはこの頃から川辺社長のことを知っていたようです。
LINE社長の出沢剛社長はもともとホリエモンが社長だったライブドアにいて、モバイル事業部長の役職についていたそうです。そして元ライブドアの技術部隊がLINEに多くいて、今も活躍しているようです。
ようするに、出沢剛社長が仲間を引き連れてLINEに行ったということなのですね。それは知りませんでした。
今回のYahoo!とLINEの合同話が決まった時には、ホリエモンとLINE元社長の森川氏のもとに、Zホールディングスの川辺社長から「(こうなったのはあなたたちにも責任の一端があります。ということなので)これからも、よろしくね」という連絡があったようです。
動画を見ると、こうしゃべっているホリエモンは実に嬉しそうな顔をしています。
この人達は、同じ時代に同じ土俵で戦ってきた戦友という思いがお互いにあるようです。共通の思いがあるのです。何か良い関係だな、と思ってしまいます。
LINEの特徴
- 3ヶ国でNo.1
LINEの特徴はメッセンジャーとして、日本、タイ、台湾の三か国でNo.1の地位を築いていることです。
全部で2億人の利用者がいるとのことです。
インドネシアでNo.1の地位をとれれば、4億人だったのですがそれは実現できなかったということです。
でもメッセンジャーとしては3ヶ国でNo.1ということは間違いありません。
両社長の記者会見の様子
写真出所:https://mobilelaby.com/blog-entry-yahoo-line-mi-press-conference.htmlより
左がYahoo!Zホールディングスの川邊健太郎社長、右がLINE社長の出澤剛社長です。
会社のロゴに使われている色はLINEが緑、Yahoo!は赤ですが、ホリエモンが言うには、ネクタイはお互いの会社のイメージカラーを交換している、とのことです。写真を見ると確かにそのとおりです。どちらかがしぶしぶ従う合併、統合ではないことがわかります。それは両社長の表情をみてもわかります。
何のために統合するのか
- GAFAになんとか対抗していくため
この業界で強いのは、GAFAと言われる存在です。
GはGoogle、Aはアマゾン、FはFacebook、Aはアップルです。このほか中国のIT企業も競合となっています。
これらの勢力に対抗していくのが目的のようです。
ですが、今の段階ではYahoo!とLINEがいくら統合しても、GAFAにはまったく及ばないということです。
ホリエモンの考える戦略
- 通信キャリア、メッセンジャー、ファイナンスの組み合わせでいく
Yahoo!とLINEにあって、GAFAにはない、欠けているものがあると言っています。
それは、GAFAは通信キャリアを持っていないことだというのです。確かにYahoo!はソフトバンクの子会社だから、通信キャリアがあります。
ですが、GAFAにはないのです。そういわれてみればそうだ、と思いました。
なお、ファイナンスは何かというと、モバイル決済機能(キャッシュレス決済)やEコマース機能、金融・証券機能などのことです。
ホリエモンが言うには、通信キャリア、メッセンジャー、ファイナンスのコンビネーションで戦っていけば、何とかなるかも、という考えのようです。
GAFAが通信キャリアを統合していくのは、法的な問題もあって難しいようです。
日本でも簡単ではないのですが、ホリエモンは国の国内産業の支援という思惑、ソフトバンクの孫さんの政治力でなんとかなるのでは、というように考えています。
KAZUTOYOも孫さんのファンというわけではないですが、若き経営者には頑張って欲しいので期待しています。
まとめ
ホリエモンは両社長のことをよく知っていて近しい存在
LINEの特徴はメッセンジャーとして、日本、タイ、台湾の三か国でNo.1の地位を築いていることです。
GAFAや中国の競合になんとか対抗していくため
通信キャリア、メッセンジャー、ファイナンスの組み合わせで戦っていく |