千葉で車中死が続出:理由と防止方法を考える

千葉県で発生した豪雨で車中死が続出

台風19号の傷跡も癒えていないのに、千葉でまた豪雨がありました。

この豪雨により、犠牲者が出ています。

中でも、気になったのは車の中で亡くなった「車中死」の方が続出したことです。

 

KAZUTOYOは中小企業診断士として、BCP(事業継続計画)策定の支援も行っていますが、改めてやはり何にもまして命の大切さを痛感しています。

 

今日はそんなことを思い、この記事を書いています。

 

自分の命を大切にして、誤った判断で簡単に命を落とさないようにしてください。

 

千葉で車中死が続出:理由と防止方法を考える

  • 車で行けるところまでいこうと考えている
  • 車の窓を閉めたまま行けるところまで行くから
  • 具体的な指示がないため
  • 「津波てんでんこ」は洪水でも同じ
  • ハンマーを用意していない

 

この記事はBCP策定支援の経験もある中小企業診断士のKAZUTOYOが書いています。

 

車で行けるところまでいこうと考えている

  • 車のエンジンが止まるまで進もうと考えている

テレビを見ていると、被害にあわれた方の中で、生きている方は行けるところまで車でいこうと考えている方が多かったように思います。

車で移動する方は、エンジンが止まるまで、動けなくなるまでとりあえず進もう、というように考えていたようです。

車中で亡くなられた方も、たぶん同じように考えていたと思います。

 

助かった人はただ運が良かったのです。

 

エンジンが止まるような状態のときは、水かさもかなり増しているはずです。エンジンが止まる頃には電気系統もやられていることも考えられます。

 

そこまで粘ると、助かる命も助からなくなるのではないでしょうか。

 

危ないな、と思ったら早めに車を迷惑にならない場所に止めて、降車して逃げるのが良いと思います。

 

車の窓を閉めたままだから

  • 危険な時は車の窓は開けておいた方が良い

車で行けるところまで行って、エンジンが止まってしまって、「さあ、降りて逃げよう」という段階になると、その時には既に遅く、ドアが開かない・窓が開かない場合があると、今回分かりました。

 

残念ながらそのようして、亡くなった方がいます。

 

溺れて死んでしまったようです。さぞや苦しかったと思います。

 

この方は、むしろ水が入ってこないように窓を閉めていたのかもしれませんが、結局その判断が間違っていたのです。

最近の車の窓は電気の力で動作します。電気系統がいかれると何も動かなります。

 

窓が開いていたら、まだ逃げ出すチャンスはあったと思うのです。

 

「津波てんでんこ」は洪水でも同じ

  • 自分の命は自分で守る

「津波てんでんこ」という言葉があります。

「津波が来たら、肉親にも構わずに、各自てんでんばらばらに一人で逃げろ」、「自分の命は自分で守れ」、という意味です。

 

これは、洪水・増水でも同じです。

今回の千葉で犠牲になられた方の中には、身内を車で迎えにいってその途中で被害にあわれた方もいるとのことです。

2011年の東日本大震災でも、身内を探しにいったり迎えにいったりして、その途中で津波がきて亡くなられた方が多くいました。教訓はあったのに生かされなかったのです。

 

教訓を生かすには家庭や職場・学校での教育が必要です。

何かあったら、まず自分が助かることを優先して考えるよう教育することです。

親が子供のことを心配するの当然かもしれませんが、それで親自身が亡くなってしまっては、あとに残された子供は悲しみ、更に長い間苦労することになります。

 

親も子供も「てんでんこ」の精神で、まずは自ら自分の命を助けるように動くことが大切です。

 

具体的な指示がないと動けない

  • あらかじめ逃げる場所を決めておくようにします

具体的な指示がないとどうしていいかわからないものです。

災害などで危ない状況になってくると、同報無線などで「安全なところに避難してください」という放送がされます。

ですが、「安全なところ」と言われても、具体的にどこが安全かは常日頃防災について考えている人でもない限り、一般人はわからないはずです。

 

具体的に「一番近い高い場所に逃げろ」とか、「〇〇公民館に逃げろ」とか言われないと、右往左往してしまいます。

いざというときのために、あらかじめ地域の状況を確認しておいて、避難場所を決めておくと良いと思います。

 

ハンマーを用意していない

  • 車にはハンマーを常備しましょう

今回のようなことは、今後もどこで起きても不思議はありません。車に閉じ込められてしまい、脱出できないこともあらかじめ想定しておく必要があります。

今の車は電気系統が故障すると、すべての機能は動作しなくなります。考えてみれば、そこが大きな弱点なのです。

車にはハンマーを常備して、いざというときにはガラスを割ってでも脱出できるようにします。自分の身は自分で守るよう準備しておくことが必要です。

 

まとめ

  • 車で行けるところまでいこうと考えている

エンジンが止まるまで、動けなくなるまでとりあえず進もう、というように考えていると危ない目にあいます

  • 車の窓を閉めたままだから

危険な時は車の窓は開けておいた方が脱出は容易です。

  • 「津波てんでんこ」は洪水でも同じ

自分の命は自分で守るようにします。

  • 具体的な指示がないと動けない

あらかじめ逃げる場所を決めておくようにします

  • ハンマーを用意していない

車には窓を打ち破ることができるハンマーを常備しておきましょう

 

ABOUTこの記事をかいた人

中高年のフリーランスの中小企業診断士です。独立する前は家電量販店の店員をやってました。1970年代から1980年代の洋楽・ロック等をよく聴いています。