日本郵便がAI導入、スマホを使い配達を効率化
日本郵便は「ゆうパック」などの配達業務に人口知能(AI)を使った支援システムを一部地域で導入したと発表しました。
このシステムにより、郵便配達業務が従来より効率化されるものと期待されています。
ということで、今回は日本郵便がAIを導入し、スマホで配達業務を効率化する取組を始めたという話です。
この記事を読むと、今後郵便の配達業務が効率化されるだろうことと、従来の配達ルートの決め方などがわかります。
Contents
日本郵便がAI導入、スマホを使い配達を効率化
本記事の内容
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- この記事は中小企業診断士のKAZUTOYOが書いています。
- KAZUTOYOは家電量販店店員(サラリーマン)として10年以上の経験があります。
- 中小企業診断士としての活動歴も10年以上あります。
どんなシステムなのか?
- スマホで適切な配達ルートを表示
日本郵便が取り入れたシステムはAIを導入し、スマホを利用したものです。
システムは名古屋大学から生まれたAI開発のスタートアップ企業、オプティマインドなどといっしょに開発しています。
本システムでは、AI(人工知能)が住所やお客の配達希望時間などのデータから最適な配達ルートを導き出し、スマホに表示します。
スマホの画面表示
出典:https://news.yahoo.co.jp/articles/7def889b2ebdc9021326cc7f4a865418a66e21f3より
この配達ルートに従って配達員は業務を行います。従来より効率的な配達ができるものと期待されています。
従来の配達ルートの決め方
- 配達員の経験に依存
従来は配達員が経験に基づき、配達前に地図で確認し自分で配達ルートを決めていました。
配達員は、1日に約100個程度の郵便物を配っているので、配達ルートを決めるのも大変でした。時間もかかったはずです。
また、最適なルートで配達できるようになるには経験も必要でした。
期待できる効果
- 初心者でも対応できる
従来は、配達員が初心者の場合、経験がないため最適な配達ルートを作るのは困難でした。配達業務も効率良くとはいきませんでした。
でも今回のシステムを使えば、初心者でも配達ルート作りはAIに任せる事ができます。事前の準備時間も少なくすることができます。
ルート策定や配達などの時間を20%~30%減少することが期待できるようです。
業務の効率化になるのです。
また、配達初心者でも即戦力とし働くことができ、人手不足の中、人員確保の面でも効果があるとしています。
今後の展開
- 全国展開の予定
今回の取組は、2020年6月中に広島など1都3県の計6箇所の郵便局で試験的に始め、順次全国に広げることとしています。
中小企業診断士の視点
- 配達は誰でもできる仕事になる
今回の取り組みは、いずれ全国で実施されるようになります。
そうなると、郵便の配達業務はバイクや車の免許がある人なら誰でもできる仕事となります。
従来は、最適な配達ルートを策定するのにはある程度の経験が必要でした。効率よく配達できるようになるには時間がかかったのです。
ですが、その経験が本取組により不要なものになります。
配達ルート作成をAIに任せることで、誰でもできる仕事となるのです。
となると、多分日本郵便は配達の仕事をアルバイトにさせるようになるかもしれませんし、現在のウーバーイーツのように、近い将来配達員を抱えないで切り離して使うようになるかもしれません。
他の競合業者の存在がある以上、コストの削減を考えないといけないですし、今の社会の流れがそのまま進むとすれば、多分そちらの方向に進むと思います。
まとめ
日本郵便がAI導入、スマホを使い配達を効率化
スマホが適切な配達ルートを表示します。配達ルートを考えなくてすみます。
配達員の経験に依存していました。
初心者でも配達業務が効率よくできるようになります。
全国展開の予定です。
配達は誰でもできる仕事になり、外注化も考えられます。 |