コロナで食材通販が絶好調
地元新聞で見たのですが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、外食が大幅に落ち込む一方、食材通販が絶好調のようです。
外出してお金を使う機会は減少している状態ですが、それがいわゆる巣ごもり消費に向かっているということです。
ということで、今回はコロナの影響で「食材通販」は絶好調という話です。
この記事を読むと、景気が悪いと言われている中でも、全部が悪いわけではないとわかります。
コロナの影響がプラスに働いた分野もあるということです。
コロナで食材通販が絶好調
本記事の内容
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- この記事は中小企業診断士のKAZUTOYOが書いています。
- KAZUTOYOは家電量販店店員(サラリーマン)として10年以上の経験があります。
- 中小企業診断士としての活動歴も10年以上です。
産直ネット通販「ポケットマルシェ」の場合
- ユーザー数が3倍に
「ポケットマルシェ」は岩手県花巻市にあるネット通販の会社です。現在18万人のユーザー(購入者)を持っています。
「ポケットマルシェ」の最高経営責任者(CEO)の高橋氏は次のように言います。
「3月末に東京に外出自粛要請があり、4月には国の緊急事態宣言がありました。これで外食が止まり、その分がこっちに来ました。今年2月には5万人のユーザー数が3倍以上に増え、現在は18万人です。」
コロナをきっかけに利用者が急増していたのです。
コロナの影響が「ポケットマルシェ」の場合は大きなプラスになったことがわかります。
- 登録生産者数も伸びた
登録生産者数も今年2月の約2千から6月10日時点で、2700に増えたそうです。
今まで飲食店やイベントなどに卸していた食材、もしくは給食などに回していた食材が、コロナの影響でできなくなり、通販に回ってきたのです。
農家でも、今までのように業者に卸すだけだく、直接消費者に売る動きが見られるとのことです。
- コロナをきっかけに登録生産者になった人の話
コロナをきっかけに、「ポケットマルシェ」の登録生産者になった方の話です。
エスニック料理に使われるパクチーを栽培している佐賀県武雄市の江口さんは、取引の大半を占めていた大都市の飲食店がコロナの影響で相次いで休業をし、困った状態になっていました。
パクチーを作っても捨てるしかなかったからです。
ポケットマルシェに相談し、3月末にポケットマルシェのサイトにアップしたところ、100人以上から注文が入ったとのこと。
メッセージやレシピを同封したら、買った人から「新鮮で香りがすごくいい」、「応援しています」などの反応があったそうです。
築地の場合
- 意外なことに築地でも通販ブームが起こる
通販ブームは東京築地外市場でも起こりました。「築地食のまちづくり協議会」によれば、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、店頭販売や飲食店への卸売りは大苦戦でしたが、通販は10倍ぐらい伸びている店もあるとのことです。
こうした流れから、今後は築地でも業務用に加え、個人向け販売に力を入れていくということです。
ネット通販で食が変わる
- コロナが食の在り方を変える
新型コロナウイルス感染症拡大は日本の経済だけでなく、ビジネスの仕組みや生活スタイルにも影響を与えました。
例えば、農家は生産した食材は農協や地元の産地直売に卸す、飲食店に卸す、などというのが従来の普通のやり方でした。ですが、今回のコロナをきっかけに通販サイトを利用して、直接食材を消費者に売る生産者・農家も多くなりました。
「ポケットマルシェ」のようなサイトが既にあるので、自前のサイトを作らなくても良いので、決断すればすぐに行動に移すことができます。
また、以前から楽天やアマゾンのサイトで自分の作った食材を売っている農家も存在します。
コロナがきっかけで、ネット通販で食材を直接消費者に販売する農家が増えていく動きがみられるのです。農家などの生産者と消費者との間で意見交換も行なわれ、絆が結ばれつつあります。
コロナは食の在り方が変化する契機になるかもしれません。
ポケットマルシェのことは、以前次のブログ内でもとりあげています。よろしかったら読んでみてください。
中小企業診断士の視点:就職・転職はITやインターネット関連企業が良い理由
まとめ
コロナで食材通販が絶好調
ユーザー数が3倍になり、登録生産者数も増加しました
コロナがきっかけで築地でも通販ブームが起こっています。
コロナが食の在り方を変えていくきっかけとなっています。 |