インターネット広告費がテレビ広告費を抜く
その発表によると、インターネット広告費がついにテレビ広告費を抜いたようです。
2019年は日本においてインターネットとテレビの影響力が逆転した年になったと後に語られるのではないでしょうか。
電通では「広告業界の転換点となった」としています。
ということで、今回は電通が発表した広告費の話です。
この記事を読むと、広告費を通して時代が大きく変わったことが分かります。
Contents
ついにインターネット広告費がテレビ広告費を抜く
記事の内容
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この記事は中小企業診断士のKAZUTOYOが書いています。
総広告費について
- 総広告費は前年を上回る
2019年の国内の総広告費は前年比6.2%増の6兆9381億円で、8連連続のプラスとなりました。
そして、日本の歴史上初めてインターネット広告費がテレビ広告費を超えた、時代の転換点となる年となりました。
今後その差はますます大きくなっていくものと考えられます。
インターネット広告費について

※グラフ出所:https://www.dentsu.co.jp/news/release/2020/0311-010027.htmlより
- インターネット広告費が初めてテレビ広告費を超えた年になりました。
インターネット広告費は前年比19.7%増の2兆1048億円と大きく伸びました。
また、2019年は日本の歴史上、初めてインターネット広告費がテレビ広告費を抜いた年となりました。
インターネット広告は6年連続で2桁の伸びとなり、初めて2兆円を超えました。
インターネット広告は巨大IT企業など「プラットフォーマー」(インターネット上で大規模なサービス提供をしている企業:Google、アマゾン、Facebook、アップル等のこと)を中心に高い成長を続けていて、特に動画広告の伸びが顕著になっています。
インターネット広告費がテレビ広告費を抜いたことは、今後広告業界だけでなく社会的な出来事として語られることになると考えます。
広告費という明確な数値で、インターネットの影響力がテレビの影響力を上回ったと確認した年になった、とKAZUTOYOは思います。
テレビ広告費について
- 前年より減少し、ついにインターネット広告に抜かれました。
テレビ広告は、前年比2.7%減の1兆8612億円です。2兆1048億円のインターネット広告に抜かれることになりました。テレビ広告のうち、地上波は2.8%減の1兆7345億円、衛星放送も0.6%減の1267億円となっています。
2019年は広告業界にとっては、時代の転換となる節目の年となりました。
広告を出す企業側の考え方もこれを受けて、大きく転換することになるはずです。
「インターネット広告がテレビ広告を抜いた」という事実は、やはり大きいのです。
広告を出すとき、今までだったらなんとなく固定観念でテレビ広告を優先していた人でも、「そうか、インターネット広告がテレビ広告を抜いたのだな」という事実が頭に入れば、「いやいやネット広告にしよう」となるからです。
詳しいことは知らなくても、二番より一番が良いと思ってしまうのが人間です。
新聞広告費について
- 前年から5%減少
新聞広告費は新聞の発行部数減少の影響で、前年比5%減の4547億円となっています。
新聞は、インターネットと比較するとスピードが遅いニュース伝達媒体です。すでにオワコンだと感じます。
雑誌広告費について
- 前年から9.0%減少
雑誌広告費は出版不況の影響で、前年から9.0%減少し、1675億円となっています。
出版不況とはいっても、今後改善することはないでしょう。紙媒体から電子媒体に変化しているのが現状だからです。
本もスマホ等で電子書籍として読む方も増えています。がさばる本を持ち歩くよりも、スマホだったら荷物にならずに何冊何十冊持ち運ぶことができます。今後もこの傾向は継続すると考えられます。
まとめ
ついにインターネット広告費がテレビ広告費を抜く
2019年の国内の総広告費は前年比6.2%増の6兆9381億円で、8連連続のプラスとなりました。
インターネット広告費は前年比19.7%増の2兆1048億円と大きく伸びました。
前年より減少し、ついにインターネット広告に抜かれました。前年比2.7%減の1兆8612億円です。
新聞広告費は新聞の発行部数減少の影響で、前年比5%減の4547億円となっています。
雑誌広告費は出版不況の影響で、前年から9.0%減少し、1675億円となっています。 |