ドラッグストアが多い!
ある日、気がつくと近隣にドラッグストアが目立つようになりました。
気になって注意深く見ていくと、いろいろなドラッグストア(チェーン店)が増えていることが確認できました。
ドラッグストアってそんなにもうかるのかな、と思ってしまいます。
実際あまり、流行っていない店もあるようです。
ドラッグストアについては、中小企業診断士を受験したときに勉強しました。
その時に勉強したことが、その店の戦略を理解する上で役にたっています。
そんなことを踏まえながら、今日はドラックストアの戦略について書いていきます。
この記事を読むと、ドラッグストアの戦略の考え方がわかります。
Contents
中小企業診断士の視点:ドラッグストアが多いことに気が付く
記事の内容
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商品回転率重視か粗利益率重視か
- 店舗ビジネスは商品回転率重視か粗利益率重視かの2つ
大きくわけて、店舗ビジネスはその利益の取り方によって、2つに分けられます。
商品回転率重視か粗利益率重視かの2つです。
厳密にいえばその中間的な店舗や両方を兼ね備えた店舗もあります。
商品回転率重視というのは、商品一つ一つの利益率は低くてもたくさん売ることによって一定の粗利益額を確保する商売の方法です。
薄利多売の商売です。
もう一つは、粗利利益率重視の商売です。商品回転率は低くても、商品ごとの粗利益を高めることでビジネスとして成り立たせる商売です。宝石店などはその典型といえます。
小売業の商売は商品回転率重視か粗利益率重視かによって、営業方法も変えていく必要があるのです。
食品スーパーは商品回転率重視のやり方で、一定の利益を確保するビジネスです。一方先ほどの宝石店は、粗利益率を重視のやり方で、利益を確保する店舗です。
両方を兼ね備えている業態の代表はコンビニです。商品回転も良く、粗利益率も良いからです。
だから、あんなに売り場面積も狭く、アルバイトも雇っていて人件費もかかっているのに商売として成り立っているのです。
商品回転率と粗利益率は通常はトレードオフの関係
- 通常はトレードオフの関係
コンビニなど一部の業態は別として、商品回転率と粗利益率は通常トレードオフの関係にあります。
商品の付加価値を高めていくと、粗利益率は高くなりますが、顧客の来店頻度が下がり商品回転率は低下します。
また、店舗の集客力を高めて便宜性を良くしようとすると、商品回転率は高くなります。
ですが、集客効果が大きく来店頻度の高い商品は低価格訴求となり、粗利益率は低下します。
商品回転率と粗利益率は通常はトレードオフの関係にあるのです。
- 商品回転率が低く、粗利益率の高い店の典型例が宝石店です。
- 商品回転率が高く、粗利益率の低い店の典型例が食品スーパーです。
利益を確保するには、2つの方法があるということです。
多くのドラッグストアの戦略
- ドラッグストアは過当競争の時代になっています。
多くのドラッグストアは、とにかく集客に力をいれています。集客効果の高い商品の品ぞろえを行っていますが、先ほども書いたように、集客効果が高く来店頻度の高い商品は低価格訴求となり、粗利益率は低下します。
最近では、ドラッグストアでありながら食品スーパーのようになっている店も見られます。
以前はそれでも生鮮品は扱っていなかったのですが、最近は野菜なども扱うようになっています。少しでも集客力を高めるためです。
つまり、集客力を高めようとすると、それは必然的に商品回転率が高く、粗利益率の低い店になっていくことを意味します。
ただ、目玉商品以外の定番となっている薬類は、粗利益を確保した価格を設定しているようです。
購入したあと、アマゾンで調べたところかなり高かったことがわかりました。
(2000円を超える価格で買ったく薬がアマゾンでは1500円でした)
このようにして、バランスをとっているのでしょう。
ただ、今後薬を買うときは、アマゾンと比較してから購入することにします。
まとめ
大きくわけて、店舗ビジネスはその利益の取り方によって、2つに分けられます。
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