中小企業診断士と進化するIT

中小企業診断士と進化するIT

進化するITについていっていますか?

IT環境はどんどん進化しています。ITの進化はビジネスにも大きな影響を与えます。

 

中小企業診断士もITの進化についていく必要があります。

そこで今日は、進化するIT環境について、従来のITの目的と最近の新しい言葉を取りあげ、簡単に説明します。

 

これを読むことでちょっと新しい知識を得ることができると思います。

 

中小企業診断士と進化するIT

記事の内容

  • 従来のIT(2つあります)
  • 今後のITの動き(3つあります)

 

従来のIT

従来のITの目的は大きく分けて二つありました。一つは生産性の向上で、もう一つはビジネスチャンスの獲得です。

①生産性の向上

②ビジネスチャンスの拡大

 

①生産性の向上

  • ITは生産性の向上に大きく貢献しています

まず、現場レベルで、小売店だったらポスレジを入れるなど従来よりもレジ打ちの時間を短縮して生産性の向上を図るというのがありました。

そして、その情報をインターネットなども利用してサーバーに送信し、顧客管理、売上管理、在庫管理などの情報資産として蓄積し、分析を行っていくことが可能になりました。

 

IT技術を利用することにより、より顧客ニーズに沿った品ぞろえを実現することができるようになり、売り場面積での生産性の向上も実現するようになっています。コンビニなどはその典型的な例といえるでしょう。

 

また、売上と在庫の情報が得られるため、その情報を仕入に活用することにより、結果的に人手に依存してい発注作業も大幅に効率化され、発注端末の利用なども相まって、この分野でも大きく生産性が向上するが可能となています。

 

また、間接部門においても業務処理はパソコンで行うことにより、従来よりも短時間で効率的に仕事ができるようになり、生産性向上を実現しています。

 

経営層でも、意思決定に必要な情報を瞬時に引き出せるようになり、短時間でも処理できる案件が増え、これも生産性の向上につながっています。

ちょっと考えてもこれだけでてきます。ITは生産性の向上に大いに寄与してきたものと考えられます。

 

②ビジネスチャンスの拡大

  • ITは企業のビジネスチャンスの拡大に大きく貢献しています。

ホームぺージやSNSを使った情報発信により、従来の方法(新聞、テレビ、ラジオ、雑誌など)よりもよい低コストで広く情報を伝えることができるようになりました。これによって、ビジネスチャンスは拡大することになりました。

 

それは、中小企業にとっても大きな意味がありました。宣伝や広告活動に大きな資金を投入できない中小企業でも、ホームぺージやSNSを使った情報発信により、遠方にも情報が伝わるようになり、集客力の向上が可能になったのです。

従来は新聞の折り込みチラシやタウン誌への掲載などしか、宣伝方法がなかったのでこの分野での効果は大きいものがありました。

 

また、IT技術の進化とインターネットの普及により、中小企業でもネットショップが開店できるようになり、例えば農家でも直接お客様に販売できるチャネルを持つことができるようになりました。

ITにより、中小企業にとってもビジネスチャンスは拡大したのです。

 

今後のITの動き

今後のITを示すものとして、代表的なものを3挙げました。

①ITからICTへ 

②IOT

③オムニチャネル

 

①ITからICTへ

  • ITをICTと言うようになってきました

日本ではITですが、海外では従来からITとほぼ同義の意味でICTという単語が使われていたようです。ITはInformation Technologyの略て情報技術のこと、ICTはInformation and Communicaion Technologyの略で情報通信技術のことです。間にコミュニケーションという意味が入っているということですね。

日本でも、ITとほぼ同義で今後はICTを使っていく流れになっています。

 

②IOT

  • IOTは、センサーを用いてデータを収集し、インターネット経由で統合して処理すること

IOTという言葉も最近よく見られるようになってきました。

IOTはInternet of Thingsの略です。

IOTは、センサーを用いてデータを収集し、インターネット経由で情報を集めて、統合して処理することで、 作業や状況の分析を行い、付加価値の高いサービスや効率的な業務運営に活用することだそうです。 IOTにより集められたビッグデータをAIにより分析し、新しいサービスにつなげることが可能ということです。

 

③オムニチャネル

  • オムニチャネルは販売と流通の経路を統合したもの

最近、オムニチャネルという言葉もちらほら聞かれるようになってきました。

オムニチャネル(Omni-Channel)は、インターネット時代の対応の一つです。

 

オムニチャネル(Omni-Channel)はあらゆる販売(Omni)、流通の経路(Channel)を統合したものを指します。こうすることで、買う場所、受け取る場所を消費者が自由に選択できるようになります。

 

例えば、お客が店のホームページで商品を注文し、店舗で受け取ったり、または、店舗で商品を確認してから、後日店舗のホームページで購入し、配達してもらうなど、従来は別々に考えていた商売の仕組みを統合的に行っていく仕組みです。

 

まとめ

中小企業診断士と進化するIT

  • 従来のITの目的

①生産性の向上

②ビジネスチャンスの拡大

 

  • 今後のITの動き

①ITからICTへ

ITをICTというようになってきました

②IOT

IOTは、センサーを用いてデータを収集し、インターネット経由で統合して処理すること

③オムニチャネル

オムニチャネルは販売と流通の経路を統合したもの

 

ABOUTこの記事をかいた人

中高年のフリーランスの中小企業診断士です。独立する前は家電量販店の店員をやってました。1970年代から1980年代の洋楽・ロック等をよく聴いています。