中小企業診断士の視点:不確実性プールの原理とは

不確実性プールの原理とは

中小企業診断士の勉強をしていて、卸売業のところに差し掛かると、「不確実性プールの原理」が出てきます。

今回は、そのことについての話しです。

この記事を読むと、「不確実性プールの原理」について理解できるようになります。

 

中小企業診断士の視点:不確実性プールの原理とは

記事の内容

  • 不確実性プールの原理とは

この記事は中小企業診断士のKAZUTOYOが書いています。

不確実性プールの原理とは

  • 卸売業の受給調整機能を説明する原理

不確実性プールの原理は集中貯蔵の原理とも言われ、卸売業の受給調整機能を説明する原理です。

M・ホール氏が提唱した説です。

小売業は、消費者のために一定量の商品在庫を確保しておく必要があります。その場合、商品在庫をきらさないように、ある程度余裕を持った在庫量にしないといけません。

商品需要の予測をすることはかなり難しいため、そうなるのです。

一つ一つの店舗がそのような行動をとると、小売店全体でみると、商品在庫がかなり多くなることが容易に想像できます。

 

そこで、個別の小売業がそれぞれ商品需要の変動を見越した在庫を持つのではなく、卸売業が小売業の代わりに中間在庫をもつことで、地域間の変動や時間的な変動に対応するようにします。

 

すると、需要の不確実性の影響を軽減でき、全体として在庫コストや輸送コストを削減できることになります。

 

卸売業が、小売業の代わりに商品需要の変動を見越した在庫をプールして変動に対応するので、「不確実性プールの原理」というのです。

 

ABOUTこの記事をかいた人

中高年のフリーランスの中小企業診断士です。独立する前は家電量販店の店員をやってました。1970年代から1980年代の洋楽・ロック等をよく聴いています。