ロリポップサーバー ライトプランのデータベースをMySQL5.6にアップデートする方法

ロリポップレンタルサーバー ライトプランのデータベースをMySQL5.6にアップデート

先日、このブログでも利用しているロリポップレンタルサーバーのデータベースをMySQL5.1からMySQL5.6にアップデートしました。

KAZUTOYOは2009年3月から、ロリポップのサーバーを使っています。

もう、かれこれ10年以上使っていることになります。

データベースをいじるのは素人にはかなりリスクがあるので、あまりやりたくなかったのですが覚悟を決めて実行しました。

このブログを読んでもらえているのは、アップデートが成功したからです。

ということで、今回はロリポップのレンタルサーバーのデータベースをアップデートしたという話です。

これを読むと、ロリポップサーバー ライトプランのデータベースをMySQL5.1からMySQL5.6にアップデートする方法がわかります。

読んで挑戦しようとする方もいるかもしれませんが、くれぐれも自己責任でお願いします。

KAZUTOYOも途中で「もうわからん!だめだ!」とあきらめかけました。

ロリポップレンタルサーバー ライトプランのデータベースをMySQL5.6にアップデート

記事の内容

  • データベースのアップデートを行った理由
  • データベースアップデートの方法
  • 現状のデータベースのエクスポート
  • 新規データベースの作成方法
  • エクスポートしたファイルをインポートする方法
  • wp-config.phpの修正方法
  • その後の結果
  • 今回のアップデート作業を振り返って

この記事は、家電量販店でパソコン売り場を長年担当したこともある、中小企業診断士のKAZUTOYOが体験に基づいて書いています。

データベースのアップデートを行った理由

  • サイトに致命的な問題があると通知が来ました

KAZUTOYOはワードプレスでこのブログを書いていますが、ワードプレスの管理画面に突然、あなたのサイトに致命的な問題がある、と通知がきました。

非常に古いデータベースサーバーなのでなんとかしたほうが良いという、お知らせです。「致命的な問題」と言われ、どきっとしました。

下の画像がそうです。

これはなんとかしないといけないと考えました。

いつかは対応しないといけない問題です。このまま放置してはおけません。

この際なんとかしようと、チャレンジすることにしました。

失敗すると、このブログが一切表示されなくなるのはわかっています。ですから本当はあまりやりたくなかったのですが、そのようなことは言っていられなくなりました。

データベースアップデートの方法

  • 作業の流れは4ステップ

4ステップの作業の流れは、以下のようになります。

  1. 現状のデータベースをエクスポート
  2. 新しいデータベースの作成
  3. 新しいデータベースをインポート
  4. wp-config.phpの変更

4つの作業が終われば終了ということです。

作業の前に準備すること

  • テキストエディターを入手します

まず、テキストエディターを入手します。

KAZUTOYOは準備せず、パソコンに入っているメモ帳を利用してしまいました。

もちろんテキストエディターの存在は知っていたし、プログラムをさわるときにはエディターを使うことはわかっていましたが、時間をかけたくなくてあせっていたので、まあメモ帳でも大丈夫だろうと思って使うことにしたのです。

結果的に幸い不具合はなかったので、よかったです。

でも、wp-config.phpの中をよく見ると、「Windows の “メモ帳” でこのファイルを編集しないでください !」とちゃんと書いてありました。

そして問題なく利用できるエディターをまとめたURLが記載されています。

こちらです。

TeraPad (Windows, フリーウェア)、サクラエディタ (Windows, フリーウェア)、EmEditor (Windows)

秀丸エディタ(Windows)あたりは有名でKAZUTOYOも知っています。

この中から好きなものをダウンロードして使えばいいかと思います。

現状のデータベースをエクスポート

  • いったんエクスポートしたら、移行が終了するまでHPの更新はしないでください

まずは、現状のデータベースをエクスポートしていきます。この時注意するのは、エクスポートしたらそれが現時点での最終のデータベースになります。

その後HPを更新しても、それはエクスポートしたデータベースには 反映されません。

その後インポートした際、エラーの原因になる可能性もあるので、エクスポートしたらHPの更新作業はしないようにしてください。

手順は以下のようになります。

まず、ロリポップの管理画面にログインし、「サーバーの管理・設定」から「データベース」を選択します。

「PhpMyAdminを開く」をクリックします。

ユーザー名、パスワード、サーバの選択を入力します

サーバの選択では、データベースのところに表示しているサーバを選択します。

画面が表示されたら、エクスポートをクリックします。そして、詳細をクリックします。

赤く囲ったところもチェックします。

作成するクエリの最大長も、ググった結果この程度にしたほうが良さそうだったのでKAZUTOYOの場合は修正しました。

最後に実行をクリックし、ファイルが出来上がるのを待ちます。ファイルができたらデスクトップなどに保存しておきます。(ファイル名をあとで変更します。)

新規データベースの作成方法

  • この段階を越えたら、あとには引けません。

現状のデータベースをエクスポートしたので、あとは新規データベースの作成です。ロリポップのライトプランの場合、新規データベースを作成するには、今あるデータベースを削除しないといけません。

一度削除したらもう後には引けません。

失敗のリスクも覚悟の上で行います。

(何かあっても当方はいっさい責任は負いません。よろしくお願いします。)

覚悟を決めたらデータベース削除をクリックします。

データベースを削除すると新規データベース作成の画面が表示されます。

サポート外、詳しい知識のある方のみ利用ください、と書いてあるのでビビリつつクリックします。

その後、データベース作成の画面に変わります(画像はありません)

サーバの選択ではMySQL5.6のサーバを選びます。KAZUTOYOの場合、3つほど選択肢があり、三番目のサーバを選択しました。データベース名と接続パスワードは以前のものをそのまま使うことにしました。(変に変えると、あとで何かあった時混乱してしまうため)

入力が終了するとデータベースバージョンが5.6となった画面が表示されます。何とかここまできてホットしました。

エクスポートしたファイルをインポートする方法

  • 多くの方が苦労するステップです

データベースバージョンが5.6となり、画面は次のようになっています。

一方、エクスポートしたファイルは古いバージョンのデータベースをエクスポートしたため、ファイル名も古いデータベースの名前がついています。

ここで、エクスポートしたファイル名を変更します。変更しないと、その後ファイルをインポートしてもエラーになります。

新しいサーバー名のファイル名に変更してください。

エクスポートしたファイル名を変更したら、インポートする作業に入ります。

「PhpMyAdminを開く」をクリックします。

必要事項を入力し、画面が変わったらインポートをクリックします。

インポートできるファイルの容量は512MiBとなっています。512MiBは約500MBということです。

KAZUTOYOのこのブログは400ページ程度ありますが、それでも約60MBです。

ロリポップのインポート機能で十分です。

昔は、16MiBしかなかったそうで、その際には違うやり方でインポートするしかなかったようです。

普通は十分だと思います。

容量が大きいファイルの方は、『phpMyAdminでインポートできない大きなファイルを一気にインポートできる「BigDump」: 小粋空間」のページが参考になります、(当サイトのブログページではありません)

wp-config.phpの修正

  • wp-config.phpの該当部分を修正

インポートが無事終われば、あとは簡単な修正作業が残るだけです。

FTPソフトを使ってワードプレスのwp-config.phpをダウンロードして、エディターを使って該当部分を修正し、修正し終わったら入れ替えるだけです。

(KAZUTOYOはメモ帳を使って修正しました。まねしないようにしてください)

注意点は、MySQLのホスト名には新しいデータベースのサーバを記入することです。

KAZUTOYOの場合、データベース名とユーザー名、パスワードは変更していないので、変更箇所はMySQLのホスト名だけでした。

その後の結果

  • 無事終了しました。

作業している間、ブログは表示されなくなります。

ですので、人が見にこない深夜3時頃から作業を始めました。

当初は30分ぐらいで終了するつもりだったのですが、やはりこうした作業にはトラブルがつきものです。

計画を練って始めたにもかかわらず、結局2時間ぐらいかかりました。

そしてなんとか無事に終了しました。

致命的な問題も解決でき、サイトの評価も下のようになりました。めでたし、めでたしです。

今回のアップデート作業を振り返って

  • 一時は万事休すの心境だった

エクスポートファイルの頭の部分に下記のプログラムがあります。

CREATE DATABASE IF NOT EXISTS `データベース名` DEFAULT CHARACTER SET utf8 COLLATE utf8_general_ci;

USE `データベース名`;

下調べをしていると、この部分に関して複数のサイトで、この部分をコメントアウト(プログラムと認識させないようにすること)にしないとインポートできないという情報を得ました。

ですので、KAZUTOYOはこの部分を

/*CREATE DATABASE IF NOT EXISTS `データベース名` DEFAULT CHARACTER SET utf8 COLLATE utf8_general_ci;

USE `データベース名`;

*/

のように修正していたのです。これでこの部分はプログラムと認識しなくなります。

でもこれは、今回のアップデートでは間違いでした。修正してはいけませんでした。

上のままでよかったのです。それがわかるまで思考錯誤しました。

もう一点は、エクスポートファイルの名前の修正の件です。

これは、なかなか気が付きませんでした。KAZUTOYOがネットで調べた情報にはなかったからです。

以上主に2つの間違いを同時にしていたので、すんなりとは進みませんでした。他のところに原因があると思っていたからです。途中で、にっちもさっちもいかなくなりあきらめかけました。

まあ、運がよかったのでなんとか解決できたと思っています。

以上です。

まとめ

ロリポップサーバーのデータベースをMySQL5.6にアップデートする方法

  • データベースのアップデートを行った理由

サイトに致命的な問題があると通知が来たからです。

  • データベースアップデートの方法

作業の流れは4ステップで、以下のようになります。

  1. 現状のデータベースをエクスポート
  2. 新しいデータベースの作成
  3. エクスポートしたファイルをインポートする方法
  4. wp-config.phpの変更
  • 作業の前に準備すること

テキストエディターを入手します

  • 現状のデータベースをエクスポート

いったんエクスポートしたら、移行が終了するまでHPの更新はしないでください

  • 新しいデータベースの作成

この段階を越えたら、あとには引けません。

  • エクスポートしたファイルをインポートする

多くの方が苦労するステップです

  • wp-config.phpの修正

インポートが無事終われば、あとは簡単な作業が残るだけです。

  • 今回のアップデート作業を振り返って

それなりに下調べしてから始めましたが、すんなりとは進みませんでした。

ABOUTこの記事をかいた人

中高年のフリーランスの中小企業診断士です。独立する前は家電量販店の店員をやってました。1970年代から1980年代の洋楽・ロック等をよく聴いています。