中小企業診断士の視点:スマホの意外な効能

スマホの意外な効能

スマホは今の世の中なくてはならない情報発信・情報受信のツールであり電話機です。ゲームもできます。

今では多くの人が所有していて、総務省の調査では個人のスマホ保有率は67.6%で、20~29歳に限ると93.3%だそうです。

そのスマホですが、意外な効能があることがわかりました。

スマホを持つと、睡眠時間が増えるというのです。

いったい、スマホと睡眠時間はどんな関係があるのでしょうか?

今回はその話です。

この記事を読むと、スマホと睡眠時間増加の理由などについて知ることができます。

 

スマホの意外な効能

本記事の内容

  1. 調査した機関
  2. 睡眠時間の増加
  3. 睡眠時間が増加した理由
  • この記事は中小企業診断士のKAZUTOYOが書いています。
  1. KAZUTOYOは家電量販店店員(サラリーマン)として10年以上の経験があります。
  2. 中小企業診断士としての活動歴も10年以上です。

 

調査した機関

  • ビデオリサーチ社と電通

今回の調査はビデオリサーチ社と電通によって行われています。

ビデオリサーチ社は毎年6月に首都圏の約5000人(2013年までは約2000人)を対象に、メディアへの接触状況を調べ、その結果を電通が分析しているのです。

 

睡眠時間の増加

  • 睡眠時間が約1割増加

今回の調査で、この10年間で20代から30代前半の若い世代の睡眠時間が1割程度増加し、約8時間になったことがわかりました。

調査によると、

  • 20歳~34歳の男性の睡眠時間は2009年には平均7時間11分でしたが、2019年には7時間55分となり、10.2%増加したことがわかりました。
  • 同年代の女性も2009年の7時間19分から2019年には7時間59分となり、9.1%増加しています。

つまり、2009年から2019年の10年間で、睡眠時間が約1割増加していることがわかったのです。

 

睡眠時間が増加した理由

  • 就寝時刻が早まった⇒スマホ利用での寝落ちが原因

就寝時刻が早まった

今回の調査では就寝時刻についても調査しています。

それによると、夜11時に既に寝ている人の割合は

  • 20~34歳男性の場合:2009年の時には18.6%でしたが、2019年には34.7%と増加しています。
  • 20~34歳女性の場合:2009年の時には30.0%でしたが、2019年には44.9%と増加しています。

この年代の場合、夜11時には男性の3人に1人、女性は半分近くが就寝していることがわかります。

KAZUTOYOからすると、ずいぶん早く寝ている印象です。

起床時刻には大きな変化は見られないということで、結果的に睡眠時間が増えたことが分かったのです。

他の年代の睡眠時間については、35~49歳女性が10年間で6.8%増加した以外、ほぼ横バイということです。

 

「寝落ち」型就寝の増加

ビデオリサーチ社が2019年に実施した別の調査では、15~29歳のうち就寝直前にベッドや布団のなかでスマホを使っている人が3分の2で、そのまま眠ってしまった経験のある人も多いということです。

テレビやパソコンは座って、あるいは椅子に腰かけて画面を見ます。でもスマホは寝転んで操作でき、画面をみることができます。

寝転んで見るスタイルは座っているよりも眠りに落ちやすいと言えます。

いわゆる「寝落ち」です。

ビデオリサーチ社と電通では若い世代を中心にスマホの利用が増えたことが、睡眠時間の増加につながったと見ているようです。

日本でiPhoneが発売されたのが2008年で、それ以降スマホが急激に普及していったのですが、時期的にもかみあいます。スマホの普及に伴って睡眠時間も増加していったようです。

睡眠時間が増えるということは、健康を保つためにも良いということでしょうか?

そうなら嬉しいことですね。

 

まとめ

スマホの意外な効能

  • 睡眠時間の増加

睡眠時間が約1割増加しました。

  • 睡眠時間が増加した理由

就寝時刻が早まり、起床時刻に変化はみられなかったからです。多くの人がスマホを利用するようになり、スマホ利用中での寝落ちが原因とみられています。

   

ABOUTこの記事をかいた人

中高年のフリーランスの中小企業診断士です。独立する前は家電量販店の店員をやってました。1970年代から1980年代の洋楽・ロック等をよく聴いています。