ミラサポについて
ミラサポは中小企業庁が開設した、中小企業、小規模事業者のための支援サイトです。
中小企業、小規模事業者の未来をサポートするサイトなのでミラサポというのです。
ミラサポは、中小企業診断士にとっても関係のある支援サイトです。
ミラサポに専門家として登録することで、中小企業、小規模事業者の支援をできるようになるからです。
ということで、今回は「中小企業、小規模事業者を支援するミラサポ」の話です。
これから中小企業診断士を目指す方にとっても、興味のあるテーマかと思います。
この記事を読むと、ミラサポの概要がわかるようになります。
中小企業診断士の視点:中小企業、小規模事業者を支援するミラサポ

画像はhttps://www.mirasapo.jp/specialist/advice.htmlより切り抜き
記事の内容
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この記事は、中小企業診断士でありミラサポにも専門家として登録されているKAZUTOYOが書いています。
ミラサポとは
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①ミラサポは中小企業、小規模事業者の支援サイト
- 公的な中小企業、小規模事業者の支援サイト
ミラサポは中小企業、小規模事業者のための支援サイトです。中小企業庁が開設している公的なサイトです。運営そのものは株式会社パソナが行っています。
金融機関や商工会・商工会議所などが中小企業・小規模事業者の相談に対して、ミラサポサイトを通して専門家と協力して支援できるようになっています。
相談者は基本無料で専門家の相談が受けられるのが特徴です。
他の中小企業支援機関の専門家相談や専門家派遣は公的なものでも相談者への料金が発生することが多いため、基本無料で支援を受けられるのは、資金的に脆弱な中小企業や小規模事業者には利用しやすいお得なサイトと言えます。
相談に対応する専門家の能力も国家資格を持つ者やスペシャリストが大半なので、一定のレベルには収まっているのではないでしょうか。
②ミラサポの特徴
- 無料で専門家のアドバイスが受けられる
ミラサポの特徴はなんといっても、中小企業・小規模事業者が無料で専門家のアドバイスが受けられることです。
次の特徴は商工会議所や金融機関、認定支援機関等が仲介して専門家派遣を行うことです。
そして仲介する中小企業支援機関の担当者も必ず同席の上、実施されることです。
他の専門家派遣の場合、中小企業診断士などの専門家が単独で相談者の元に出向き相談に乗るというのが一般的ですが、ミラサポでは中小企業支援機関の者も同席の上、実施するというのが大きな特徴です。
最初はよろず支援拠点・地域プラットフォームの構成機関からの推薦が必要
ミラサポに専門家として登録される条件として、一定の国家資格を取得していることなどが必要になります。中小企業診断士なら問題ありません。
ただし、最初に登録されるには、よろず支援拠点・地域プラットフォームの構成機関の推薦が必要になります。推薦がないとミラサポに専門家として登録はできません。
ですので、中小企業診断士になりたての場合は、地元の中小企業診断協会に入って推薦してもらうように動く必要があります。
KAZUTOYOの場合は、中小企業診断士になって仕事をするようになってからミラサポができたので、なんとなくいつのまにかミラサポの専門家として登録していました。
何か手続きをしたと思いますが、失念しています。
ミラサポのメリット
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①中小企業・小規模事業者が年3回~5回無料相談できる
- 無料派遣相談
上にも書きましたが、無料で中小企業・小規模事業者が相談できるのがメリットです。でも無料なので何回使っても良いというわけではありません。基本は年に3回までとなっています。ただし、相談内容によっては5回までとしています。
本年度については、IT活用や事業承継に関する課題なら年5回まで可能となっています。
②実力があれば、中小企業支援機関からリピートがある
- 専門家にとってはリピートが期待できる
ミラサポでは中小企業支援機関の担当者も同席の上、中小企業・小規模事業者を支援します。
中小企業支援機関の担当者は、ずっと専門家を見ているわけです。専門家に実力があるかどうかわかります。
実力がある専門家には、中小企業支援機関の担当者から異なる事業者の案件依頼が来る場合もあります。
中小企業・小規模事業者は基本、年3回しかミラサポを利用できませんが、相談を受ける専門家にはその制約はありません。(一日一件という制約はあったかと思いますが。)
また、ミラサポでの派遣をきっかけに顧問契約につながることも実力次第では大いに期待できます。一生懸命対応することが大切です。
③専門家も勉強になる
- 支援機関の情報が入手できる
中小企業支援機関の担当者も同席するので、中小企業支援機関の担当者の話も聞くことができます。新設の補助金の制度や中小企業支援機関が取り組んでいることもわかります。
中小企業診断士が知っていないことも多いのです。
そのような話を聞くことは、中小企業診断士にとっても有益です。
今後の、相談案件に生かすことができるからです。
ミラサポのデメリット
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①専門家にとっては、謝金が高いとはいえない
- 謝金は1時間5000円
専門家への謝金は1時間5000円です。他の専門家派遣制度は、一時間あたり10000円とか1回3万円程度が多いのですが、1時間5000円は高いとは言えません。
とはいっても、講師の仕事などはもっと安いこともあるのですごく低いとは言えません。
②報告書の作成が結構面倒
- WEB上で報告書を作成し送信
派遣が終わったら、専門家はなるべく早くWEB上で報告書を作成して送信する必要があります。
それが、結構面倒くさいです。
記入する欄も多いです。
③事前の準備はお金にならない
- 事前に調査が必要な場合もあります
専門家派遣では事前に調査するべきことが多いですが、その作業は料金に含まれません。
ミラサポでの相談は、あらかじめ中小企業・小規模事業者に対して専門家に相談したい事項、教えて欲しい事柄等を細かく書いてもらってから進めていきます。
専門家にも、そのことは事前に伝わるようになっています。
要するに、今度の派遣ではこのような中小企業・小規模事業者の問題や課題の解決をお願いしたいとテーマがある程度設定されているのです。
テーマが設定されている以上、専門家はそのことに対して答えを準備して持っていく必要があるのです。
それには、事前調査や作業が必要な場合が多いのです。
ですが、その事前調査や作業には料金は発生しません。
まとめ
中小企業、小規模事業者を支援するミラサポについて ミラサポとは
ミラサポは中小企業庁が開設している公的な中小企業、小規模事業者の支援サイトです。
中小企業、小規模事業者が無料で専門家のアドバイスが受けられる制度です。 ミラサポのメリット
実力があれば、中小企業支援機関からリピートされます。
専門家の知らない支援機関の情報が入手できるからです。 ミラサポのデメリット
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