スルガ銀行が創業家一族の融資を全額回収
スルガ銀行については、過去に2つほど記事を書いています。
「家電のノジマがスルガ銀行創業家の株を取得、筆頭株主になる」のブログでは、シェアハウスの問題や家電のノジマが創業家の持つスルガ銀行株を取得したこと。これにより、創業家とスルガ銀行の資本的な関係がなくなったこと。
でも、創業家一族に対して、スルガ銀行はまだ約433億円の融資残高があり回収を計画していることを書きました。
さらに 「スルガ銀行創業家がスルガ銀行東京支店のビル売却」のブログでは創業家がビルを売却したことを書きました。
今回は、その続編です。
スルガ銀行が創業家一族の融資を全額回収できたという話です。
この記事を読むと、スルガ銀行はスルガ銀行創業家との関係が完全に解消したことがわかります。
スルガ銀行がスルガ創業家一族の融資を全額回収
記事の内容
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創業家一族の融資を全額回収
- 創業家との関係が切れました
スルガ銀行は、スルガ銀行創業家ファミリー企業に対して融資していた全額を回収したと発表しています。
2019年に10月には創業家は、保有するスルガ銀行株全部を家電のノジマに譲渡していて、資本関係はなくなっていました。
今回、スルガ銀行が創業家ファミリー企業への融資金の全額を回収したことで、創業家との関係が完全に断ち切れたことになります。
融資回収の経緯
- 総額433億円を回収
スルガ銀行が創業家ファミリーに企業に融資していた金額は、19年9月末時点で約433億円でした。
これ以降、スルガ銀行は創業家が保有する株式や不動産の売却を進め、19年12月末には約414億円減の18億円にまで融資残高を圧縮させていたとのことです。
そして2020年2月に入って全て回収を終えました。
回収完了にともない貸倒引当金134億円を19年12月で取り崩しています。
スルガ銀行広報担当者の話
- 再出発できる環境になった
スルガ銀行創業家との関係が、資本面と融資面の両面でなくなり、完全に解消されことを受け、スルガ銀行の担当者は以下のように言っています。
「シェアハウス関連融資などの原因となった企業風土に影響を与えた創業家との関係完全解消で、業務改善に向けて再出発ができる。」
なお、スルガ銀行は2020年3月期の連結業績予想を2019年11月時の予想時よりも上方修正しています。
経営の改善傾向が読み取れます。
まとめ
スルガ銀行が創業家一族の融資を全額回収
創業家との関係が切れました
創業家への総額433億円の融資を全額回収できた
再出発できる環境になった |