スルガ銀行の創業家がビル売却
スルガ銀行の創業家は、スルガ銀行東京支店の入るビルを所有していました。
創業家はそのビルを売却したとのことです。
なぜ、この件を取り上げたかというと、10月27日の当ブログで「中小企業診断士の視点:家電のノジマがスルガ銀行創業家の株を取得、筆頭株主になる」という記事を書いていたのですが、それに関連する内容だったからです。
KAZUTOYOはもともと家電量販店に勤務していたこともあり、家電のノジマに興味があって先日の記事を書いたのですが、今回の話はノジマのことはでてきません。
この記事を読むと、なぜ創業家がビルを売却したのか理由がわかります。
スルガ銀行創業家がスルガ銀行東京支店のビル売却
記事の内容
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この記事は中小企業診断士のKAZUTOYOが書いています。
1.スルガ銀行創業家が所有するビルを売却
- 創業家はスルガ銀行に多額の借入があり、その返済のため
スルガ銀行の創業家は、スルガ銀行の経営に深く関与していました。
そして創業家はファミリー企業を持ち、スルガ銀行から多額の不適切融資を引き出していて、約433億円借入金があるとのことです。
スルガ銀行側は、立ち直るためにもスルガ銀行創業家との関係を断ちたいと考えています。
「中小企業診断士の視点:家電のノジマがスルガ銀行創業家の株を取得、筆頭株主になる」でも書きましたが、
ノジマはスルガ銀行の創業家が所有するスルガ銀行株を141億円で取得しています。
これによりスルガ銀行創業家はスルガ銀行株を全て手放すことになったのです。
株の面から見ればスルガ銀行は創業家からの影響をなくすことができました。
また、その創業家がノジマから得た141億円は借入金の返済に充てるとしていて、借入金の返済にもなります。それでも292憶円不足ですが。
前回のブログ記事では「残額の約292億円は創業家所有の不動産売却で回収できるとしています。」と書いています。
それが、今回の話につながります。
創業家の借入金を「創業家所有の不動産売却で回収」というのが今回のビル売却なのです。
売却額は発表されていませんが、東京日本橋のビルですからかなりの額になるはずです。
なお、創業家がビルを売却しても、スルガ銀行の同支店の営業はそのまま続けるとのことなので利用者にも影響はないでしょう。
2.売却先は?
- 三井不動産
東京・日本橋のスルガビルはスルガ銀行創業家のファミリー企業「エス・ジー・インベストメント」が所有していました。
売却先は、三井不動産です。
三井不動産は、今回取得したスルガビルの近くに、オフィスビルやホテル、飲食店などがテナントとして入っている超高層の「日本橋三井タワー」があり、本社がある日本橋地区の再開発を進めています。
今回のスルガビル取得もその一環と言えると考えられます。
まとめ
スルガ銀行創業家がスルガ銀行東京支店のビル売却
創業家はスルガ銀行に多額の借入があり、その返済のため
三井不動産。三井不動産は、今回取得したスルガビルの近くに、自社物件を持ち、本社がある日本橋地区の再開発を進めています。 |