採用予定のない模型メーカーに入社できた理由
2018年にもともと採用予定のなかったプラモデルメーカーに入社を決めて、活躍している人がいます。
入社したのは京都市出身の馬場さんという方です。
彼は、同志社大学に通っていたのですが、新卒の採用予定がなかった静岡のプラモデルメーカー青島文化教材社に入社を果たしました。
今回は、新卒の採用予定がなかったプラモデルメーカーに一人の新卒大学生が入社した、という話です。
この記事を読むと、世の中にはそんなこともあるのだ、ということがわかります。
Contents
採用予定のない模型メーカーに入社できた理由
本記事の内容
|
- この記事は中小企業診断士のKAZUTOYOが書いています。
- KAZUTOYOは家電量販店店員(サラリーマン)として10年以上の経験があります。
- 中小企業診断士としての活動歴は10年以上です。
- 子供の頃は、プラモデルを作ってよく遊んでいました。
新卒採用のない青島文化教材社に入社
- 青島文化教材社は静岡県のプラモデルメーカー
静岡県のプラモデルメーカーです
青島文化教材社を知らない方は、何か学習用の教材を作っている会社と思うかもしれません。
でも違います。長年プラモデルを作り続けていている会社です。
もともとは1935年に青島模型飛行機という名称で創業した会社です。
静岡県にあります。
そもそも静岡県には有名な模型メーカーが集積しています。
タミヤ、ハセガワ、機動戦士ガンダムのプラモデルで知られているバンダイスピリッツの主力工場も静岡にあります。
静岡はプラモデル出荷額全国一位
静岡県のプラモデル出荷額は183億4300万円(2017年)で、国内出荷額の9割を占め、圧倒的に全国シェア1位となっています。
プラモデルというと、何かオワコンのようなイメージがあります。
静岡県の出荷額のピークは1989年の364億円で、それ以降少子化やテレビゲームの台頭で売上をどんどん減少させていったからです。
しかし、意外にも2007年の88億円以降、売上は増加しているとのことです。
輸出拡大などにより、売上が増加しているようなのです。
青島文化教材社のイメージ
- おもしろいプラモデルを作る会社
多少ともプラモデルを作った経験のある方なら、各プラモデルメーカーには一定のイメージがあると思います。
KAZUTOYOも子供の頃はプラモデルをよく作って遊んでいたので、なんとなくこの会社はこんなイメージというのがあります。
例えばタミヤは精密模型、きれいに仕上げて見て楽しむイメージです。
青島文化教材社は、作って楽しく動かして楽しいプラモデル、というイメージです。
タミヤは、実際にあるものを精密模型にしているというイメージが強いのですが、青島文化教材社は違います。
スケールなどは深く考えないで、子供たちが喜んでくれるようなものを作っていた、というイメージです。
KAZUTOYOに強く印象に残っている青島文化教材社のプラモデルは「タイガーキャプテン」です。
このブログを書くにあたり、ウィキペディアで青島文化教材社のことを調べましたが、「タイガーキャプテン」や姉妹機種の「サンダーキャプテン」のことは載っていないようでした。
KAZUTOYOにとっては、「タイガーキャプテン」や姉妹機種の「サンダーキャプテン」は青島文化教材社をかたる上で、外せない商品だと思うのですが。
子供の頃のKAZUTOYOは「タイガーキャプテン」には本当に楽しませてもらいました。
感謝したい気持ちです。
入社できた理由
- 青島文化教材社が好きだったから
馬場さんが新卒の採用を考えていなかった青島文化教材社に入社できたのは、青島文化教材社が好きだったからです。
馬場さんは同社の長年のファンで、就職先として青島文化教材社以外の選択肢はなかったとのことです。
対応した堀田部長は「いわゆるオタクは思い入れが強すぎる人が多い。実際は予算の制限や納期があり、好きなことだけを仕事にできない」と採用には後ろ向きでした。
馬場さんには何回も慎重な進路選択を促し、同業他社も勧めたのですが、馬場さんの気持ちは変わらなかったようです。
ついに青島文化教材社側が根負けし、社内協議を重ねた結果、採用となったということです。
会社が根負けして採用した、というのは非常におもしろいですね。
強く望めば願いはかなう、ということでしょうか。
入社後の馬場さん
- 入社直後から企画を通す
馬場さんは入社後2ヵ月で、新商品の発売に関する企画を通すなど力を発揮しています。
2020年現在馬場さんは、青島文化教材社初の35分の1スケールのプラモデルを開発中です。
第1弾として、通称「3トン半」と呼ばれる自衛隊トラックのプラモデルを投入するそうです。
青島文化教材社の定番シリーズのスケールは72分の1で、35分の1は作っていなかったそうです。
同社にとってはチャレンジです。
35分の1はKAZUTOYOにとってはタミヤのイメージです。
35分の1スケールの兵隊セットは店でも良く売られていた記憶があります。
青島文化教材社はそこに参入していくということでしょうか。
それにしても、馬場さんがなぜ、タミヤでもかくバンダイでもなく、ハセガワでもなく、青島文化教材社のファンであったのかKAZUTOYOにはよくわかりません。
KAZUTOYOは上の4社のなかで、どのメーカーが好きかというとやはり青島文化教材社です。
その理由は、子供の頃楽しく作れて、楽しく遊べるプラモデルを作っていたのが青島文化教材社だったからです。その代表的なのが「タイガーキャプテン」だったのです。
タミヤ模型のようにプラモデルを飾って楽しむという趣味は子供のKAZUTOYOにはありませんでした。
ただ、馬場さんとKAZUTOYOとは年代もかけ離れているので、青島文化教材社のプラモデルのどんな点に惹かれていたのか、よくわからないというのが本当のところです。
まとめ
採用予定のない模型メーカーに入社できた理由
青島文化教材社を知らない方は、何か学習用の教材を作っている会社と思うかもしれません。でも違います。長年プラモデルも作り続けていている静岡県にある会社です。
青島文化教材社が好きだったから
馬場さんは入社後2ヵ月で、新商品の発売に関する企画を通すなど力を発揮しています。 |