中小企業診断士の視点:激変する雇用環境の中、スキルアップで将来に備えましょう

スキルアップで将来に備える

これから就職しようとしている方、また現在どこかの会社で働いている方もスキルアップをしないといけない時代となっています。

今の世の中、将来はどうなるかわからないからです。

大会社でもいつ倒産するか、誰も予測できません。

昔のように一つの会社に定年までいるということは、難しい時代になっているのです。

それは、客観的に世の中を見ていればわかることです。

厳しい世の中になったのです。

この記事を読むと、将来に備え、自分の身も守るためにはスキルアップしていく必要があることがわかります。

中小企業診断士の視点:激変する雇用環境の中、スキルアップで将来に備えましょう

記事の内容

  • 日本の雇用環境の変化(3つあります)
  • スキルアップが必要な理由(3つあります)

この記事は中小企業診断士のKAZUTOYOガ書いています。

日本の雇用環境の変化

①終身雇用制の崩壊

②年功序列賃金制の崩壊

③安心できない世の中

①終身雇用制の崩壊

  • 30代40代の人は定年まで会社にいられるかわかりません

日本的経営の特徴でもあった終身雇用制は、もはや崩壊しつつあります。

大会社のトヨタ社長も終身雇用を維持できないようなことを言っていますし、大会社の集まりである経団連の会長もそう発言しています。

今50代の人は、なんとかギリギリセーフで定年まで勤めることができるのかもしれませんが、若い世代はかなり難しいのではないでしょうか。

大会社ですら、そのような状況なので普通の会社は尚更です。

現在会社員の方は、定年まで同じ会社にいることはできないことも想定して、人生設計をしていく必要があると思います。

最近は45歳頃で会社を辞めてもらうように、早期退職優遇制度を設けている会社もあります。

それが、今の現実なのです。

個人個人そのような事態を想定してく必要があります。

②年功序列賃金制の崩壊

  • 自動で昇給する時代ではなくなりました。

昔は年功に応じで春になるとなんとなく、少しずつ給料が上がっていきましたが、そのような時代ではなくなりました。

昔は、日本の国が全体的に右肩上がりで成長していて、日本の多くの会社も右肩上がりで成長していたからそのようなことができたのです。

会社が右肩上がりで成長していたので、従業員の給料も成長に比例して上げ続けることができたのです。

でも今は違います。日本の国はほとんど成長していません。これはGDPを見ても明らかです。

ということは日本の会社も平均すれば、停滞していて成長していないのです。

会社の業績が上がっていかなければ、当然、従業員の給料も増えることはありません。

KAZUTOYOが会社員時代は、毎年少しずつ給料が上がっていきました。会社の業績も年々よくなっていたから従業員の給料をあげることができたのです。でもそのような時代ではなくなりました。

こうなると、例えば普通の人は今後家を持つことも難しくなります。給料が上がっていくことが前提の住宅ローンを組むことができなくなるからです。

そうなると、ますますお金が回らず経済が停滞することになります。

③安心できない世の中

  • 将来のことはわかりません

将来のことは予測できません。いきなり会社がなくなることもあります。そのようなことも想定しておく必要があるのです。

例えば、最近山形県のデパート「大沼」が突然倒産しています。

190人超の従業員は、いきなり解雇になりました。

退職金どころか給料の資金の用意もできないようです。

当ブログ記事「創業全国3番目の老舗百貨店が自己破産」をご参照ください。

このようなこともあるのです。大会社でもそれは起こりえます。

昔、バブルの崩壊の頃、大手証券会社「山一証券」が倒産しています。日債銀や興銀など、もともと国策的意図でできた金融機関もなくなっています。

私のいた会社も倒産しています。

というように、将来のことは誰にも予測はできません。ですから、今いる会社がなくなることもあるのです。そのことを頭にいれて生きていくことが、今の世の中必要になっているのです。

スキルアップが必要な理由

①スキルは裏切らない

②だれでもできる仕事のデメリット

③AIにとって代わられる

①スキルは裏切らない

  • どこでも通用するスキルは強い

どこにいっても通用するスキルは強いです。会社を替わってもそのスキルがあれば、使ってくれることがあるからです。

例えば、簿記のスキルです。経理畑の人でかつ簿記のスキルがあれば、えり好みをしなければ転職も容易だと思います。

簿記はどこの会社でも必要な知識ですし、業界にも左右されません。

反対に、あなたの社内でしか通用しないスキルだと他の会社では認められないことが多いのです。スキルにはどこの会社でも通用するスキルと、あなたの会社でしか通用しないスキルがあります。

身に着けたほうが良いスキルは、どこの会社に行っても通用するスキルです。当たり前ですが。

②誰でもできる仕事のデメリット

  • スキルがないと誰でもできる仕事になります

何のスキルがないと、結局誰でもできる仕事をすることになってしまいます。そのような仕事は普通低賃金になります。

誰でもできるので、誰でも良いことになるからです。あなたでなくても良いからです。

でも、誰でもできるが誰もがやりたがらない仕事だったら多少賃金は良くなります。需要と供給なのです。

ガテン系のスキル・資格でも有利になることがあります。スキル・資格がないと仕事にならない職場があるからです。なんのスキルがないよりも賃金も高くります。

短い期間食つなぐために、ガテン系の資格をとっておくとピンチの時に役に立つかもしれません。

③AIにとって代わられる

  • 定型的な業務はAIに取られるようになります

AIの進化が進んでいます。定型的な業務や数値をただ計算するような業務は、将来的にはAIにとって代わられるようになります。

AIにとって代わられるということは、いまそのような仕事をしている方はいらなくなるということです。

現在大手銀行で、リストラが進行しているようです。銀行の仕事は数値のやりとりが仕事です。そのような業務はAIが人間に代わってやってくれるようになります。人はいらなくなるのです。

考えてみれば、お金の振込は、昔銀行の窓口でやっていましたが、今はATMが利用できるようになっています。

また、最近では中小企業でもネットバンキングを利用する会社が多く見られます。銀行に行かなくても良いようになっています。銀行員が間に入るわけでもないので、金融機関で人はどんどんいらなくなっているのです。

このように、定型的な仕事や機械でできる仕事は、AIや機械にまかされ人は用済みになっていきます。

そのような社会にどんどんなっていくので、いつリストラされても良いように何らかのスキルを身に着けておくことが必要なのです。

まとめ

激変する雇用環境の中、スキルアップで将来に備えましょう

日本の雇用環境の変化

  • 終身雇用制の崩壊

日本的経営の特徴であった終身雇用制は、もはや崩壊しつつあります。30代40代の人は定年まで会社にいられるかわかりません

  • 年功序列賃金制の崩壊

昔は年功に応じで春になるとなんとなく、少しずつ給料が上がっていきましたが、そのような時代ではなくなりました。

  • 安心できない世の中

将来のことは予測できません。いきなり会社がなくなることもあります。

スキルアップが必要な理由

  • スキルは裏切らない

どこにいっても通用するスキルは強いです。会社を換わってもそのスキルがあれば、使ってくれることがあるからです。

  • だれでもできる仕事のデメリット

何のスキルがないと、結局誰でもできる仕事をすることになってしまいます。そのような仕事は普通低賃金になります。

  • AIにとって代わられる

AIの進化が進んでいます。定型的な業務や数値をただ計算するような業務は、将来的にはほとんどAIにとって代わられるようになります。

ABOUTこの記事をかいた人

中高年のフリーランスの中小企業診断士です。独立する前は家電量販店の店員をやってました。1970年代から1980年代の洋楽・ロック等をよく聴いています。