中小企業診断士の視点:浸透するサブスクリプション(サブスク)・ビジネス

浸透するサブスクリプション・ビジネス

最近、サブスクリプション(サブスク)という言葉をよく耳にするようになりました。

サブスクリプション(サブスク)は今後、ビジネスを考える上で押さえておくべきポイントになってくるでしょう。

大企業は、いつのまにかサブスクリプションをビジネスの重要な手法として取り入れています。

また、大企業でなくても主にインターネットを利用して稼いでいるような人も、サブスクリプションをうまく使ってお金を稼いでいます。

ということで、今回はサブスクリプションの話です。

この記事を読むと、サブスクリプションについてわかるようになります。またすでに世の中に浸透しつつあることもわかります。

これからビジネスを立ち上げていこうと考えている人は、サブスクリプションを軸にして仕組みを構築していくのも非常に有効ではないかと思っています。

浸透するサブスクリプション(サブスク)・ビジネス

記事の内容

  • サブスクリプション(サブスク)とは何か
  • サブスクリプションの事例
  • サブスクリプションをホリエモンの儲かるビジネス4原則に当てはめて考える
  • サブスクリプションが浸透している背景

この記事は中小企業診断士のKAZUTOYOが書いています。

サブスクリプション(サブスク)とは何か

  • 一般的には「定額制」のこと

サブスクリプションは英語では、「予約購読」、「年間購読」の意味があります。短くサブスクということも多いです。サブスクリプション(サブスク)はモノやサービスの利用権を借りて、利用した期間に応じて料金を支払う方式のことです。一般的には「定額制」のことを指していっています。

インターネット上の有料サイトの利用形態として利用されるのが典型です。例えば、KAZUTOYOもあるサイトを利用するのに、月に1000円払っています。

と書くと、エロサイトのように思うかもしれませんが、違います。ビジネス系の有料サイトです。

ですが、それだけではなく、現在は他の業界にも広く浸透しています。

レンタルと似ていますが、レンタルは、特定の商品・サービスというモノを借りることに対して代金を支払うことですが、サブスクリプションは一定期間の間、商品・サービスを提供するというところに違いがあります。

商品やサービスというモノではなく、利用する期間に対してお金を払うという感覚です。

例えば、TSUTAYAである特定のソフトを借りてくるのがレンタルです。

でも、Netflix(ネットフリックス)などのように、契約期間中なら好きなソフトをいつで見ることができるというやり方がサブスクリプションです。

どちらが便利かというと当然Netflix(ネットフリックス)です。

サブスクリプションの事例

  • 業界の壁を越えて浸透しています

サブスクリプションの事例は業界の壁を越えて、世の中に広く浸透しています。

現在はいろいろな業界で取り入られています。

今後のビジネスでは、サブスクリプションを軸にした仕組みで運営するものが増加していくものと考えられます。

  • パソコン業界

マイクロソフトオフィスソフト

アドビソフト

  • 自動車業界

コスモスマートビーグル

オリックス個人向けカーリース

マイカー賃貸 カルモ

  • ファッション業界

メチャカリ

エアークローゼット

アールカワイイ

  • ワイシャツ宅配

ワイクリン

  • 飲食業界

ポットラック

Reduce GO

welnomi

  • 動画

Netflix(ネットフリックス)

Hulu(フールー)

U-NEXT

  • 音楽

Apple Music(アップル ミュージック)

mora qualitas(モーラクオリティス)

Amazon Music HD(アマゾンミュージックHD)

Spotify(スポティファイ)

LINE MUSIC(ラインミュージック)

dマガジン

楽天マガジン

シーモア読み放題

サブスクリプションをホリエモンの儲かるビジネス4原則に当てはめて考える

  • サブスクリプションは定期収入になります

ホリエモンこと堀江貴文氏は、「儲かるビジネス」の4原則として、次の4つをあげています。

この原則は、KAZUTOYOもたびたびこのブログで取り上げています。

さすが、ホリエモンだと思っています。

「儲かるビジネス」の4原則は

  1. 小資本で始められる。
  2. 在庫がない(あるいは少ない)
  3. 利益率が高い
  4. 毎月の定期収入が確保できる

になります。

この原則の項目が当てはまっている数が多いほど理想的なビジネスということです。

サブスクリプションは4の毎月の定期収入が確保できる、という項目をクリアすることになります。

4つの中の1つは自動的にクリアするということです。

ですからビジネスを考える際には、まずサブスクリプションを軸に、あとの3つを工夫していくとホリエモンの言う、儲かるビジネスになるということです。

例えば、ホリエモンは、有料メルマガを発行しているのですが、ビジネスとしてみると有料メルマガは4つの原則全部をクリアする理想的なビジネスということができます。小資本(ほぼ0でできる)ですし、在庫も必要ありません。利益率も高いです(売上≒利益)で、もちろん定額制です。

まあ、ホリエモンのような優秀な頭脳がないと難しいかもしれませんが。

自分の脳みそが資本ということです。

さらに、最近耳にするインターネット上の「オンラインサロン」も4つの原則すべてをクリアするビジネスといえます。

サブスクリプションが浸透している背景

  • 「持たないと利用できない」、ことがなくなった

人々の考え方が昔とは変化している気がします。

昔はレコードとかCDをコレクションしている人が多くいました。モノを多く持っていたいという所有欲がありました。

昔は、持つこと=利用することだったからです。利用するには(楽しむには)持たないといけなかったのです。

それが所有欲につながっていたと思います。

でも、現在は違います。

持っていなくても利用することができるようになったのです。

例えば、KAZUTOYOはアマゾンプライムの会員になっています。

アマゾンプライムの会員になると、アマゾンが提供する音楽や映画などが無料でいつでも楽しむことができます。

まあ、あまりコアなものの提供はありませんが。

でもCDや映画ソフトを購入しなくても、レンタルしなくても楽しむことができるようになりました。

ソフトを持たないと利用できない、ということから解放されたのです。

もうソフトを持っている必要はない、ということになりました。

大げさにいうとパラダイムシフトです。

持っていなくても利用できるから持つ必要はないよね、という考え方に変わったのです。もっと言うと、所有することの価値が昔より低くなったということでしょうか。表現が難しいですが。

そのような世の中になったのです。

こんな社会背景がサブスクリプションを更に浸透させることになったのです。

まとめ

  • サブスクリプションとは何か

一般的には「定額制」のこと

  • サブスクリプションの事例

業界の壁を越えて浸透しています。

  • サブスクリプションが浸透している背景

昔は、利用するには(楽しむには)持たないといけなかったのですが、それがなくなってきています。

それと共に人々の所有欲も薄れています。今は利用できるなら所有しなくても良いという考え方に変化しています。

ABOUTこの記事をかいた人

中高年のフリーランスの中小企業診断士です。独立する前は家電量販店の店員をやってました。1970年代から1980年代の洋楽・ロック等をよく聴いています。