中小企業診断士のメリット・デメリットはなんですか?
中小企業診断士の資格を取って、将来独立したいと思っている方もいるでしょう。
でも、中小企業診断士になって独立した時、良いこともあるが良くないこともあるに違いない、と考えている方もいると思います。
今回は、そんな疑問にお答えします。独立中小企業診断士のメリット・デメリットについて話します。
Contents
独立中小企業診断士のメリット・デメリットとは?
記事の内容
- 独立中小企業診断士のメリット(3つあります)
- 独立中小企業診断士のデメリット(3つあります)
この記事は私の経験や中小企業診断士の仲間を思い出しながら書いています。
独立中小企業診断士のメリット
①資格ホルダーになれ、名乗ることができる ②第2の職業人生に進める ③小資本で独立開業できる |
①資格ホルダーになれ、名乗ることができる
- 国家資格保持者として名乗れる
中小企業診断士は弁護士や公認会計士ほどではないですが、一応難関資格とされています。そのホルダーなのですから、なんとなく自信を持てます。また、当たり前ですが、中小企業診断士と人前で名乗ることができます。
なりたての頃はそれだけで、嬉しいという感じでした。
また、単なる経営コンサルタントではなく、国のお墨付きがつきますから、ある程度の信用はあります。
中小企業支援機関や金融機関での知名度はほぼ100%です。こういった機関とのお付き合いもそのうちできるようになります。
仕事を依頼してくる相手も、最初は中小企業診断士の資格を持っているから依頼してきます。何の資格もない単なる経営コンサルタントだったら、依頼してこなかったと思います。
②第2の職業人生に進める
- いままでと全く異なる仕事をすることができ刺激になる
いままでと全く異なる仕事をすることができることも、中小企業診断士の魅力です。私は、家電量販店の店員だったわけですが、そこでは到底経験できない仕事ができるようになります。
本を書いたり、セミナーや研修の講師などもできるようになります。今では、ユーチューブを使えば講師などは出来ると思いますが、私が独立開業したときは、そのような環境ではなかったのです。
また、今までの人生で出会うことができなかった職業の方と出会うことでき、いろいろ仕事の内容を聞くと違う世界のことなのでおもしろいし、見識が広くなったような気がします。
また、頼りにしてくれている方もいるので、やりがいもあります。
③小資本で独立開業できる
- お金をかけず、開業できる
中小企業診断士は小資本で独立開業できるのも魅力です。パソコンと電話があれば、独立開業できます。しかも売上=ほぼ利益になります。小売業のように仕入れ費用がかからないので、売上対利益率はかなり高くなります。
また、パソコンやプリンター等の購入も費用として全部ではありませんが、計上できるので、このあたりは普通のサラリーマンと比べて、かなり有利といえます。普通のサラリーマンが自分用のパソコンやプリンターを買っても、経費にはなりません。
本屋や雑誌の購入も同じです。
また、一般の独立開業の場合、金融機関から融資を受けて、つまり借金から始まる場合が結構ありますが、中小企業診断士の独立の場合は、特に金融機関から借り入れないと独立開業ができないわけではないので、その点もメリットです。
独立中小企業診断士のデメリット
①独占的な仕事・業務がない ②常に勉強をしていかないといけない ③成功する人は一部 |
①独占的な仕事・業務がない
- 独占業務がありません
厳密にいうと違いますが、中小企業診断士にはこれといった独占業務はありません。中小企業診断士という名称だけが独占で、これは仕事ではありません。
ただ、中小企業支援機関で仕事をする場合は、よほどの実力者でもない限り、中小企業診断士や税理士といった士業の資格がないとほとんど仕事にはありつけません。その意味では、中小企業診断士だけの独占というわけではありませんが、士業でないとできない仕事と言えます。
また厳密にいうと、と書きましたが、産業廃棄物運搬業の許可・申請について中小企業診断士の書類が必要な場合があります。それが私が知る限り唯一の独占業務です。
詳しくは、当ブログ「中小企業診断士の独占業務」のページをご覧ください。
②常に勉強をしていかないといけない
- 常に勉強が欠かせない
中小企業を取り巻く経営環境は目まぐるしく変化しています。衰退していく中小企業は変化に対応できていないことが多いのです。その点を指摘し、改善に向かう方法をアドバイスするのが中小企業診断士です。とうぜん中小企業診断士も環境の変化についていくことが必要です。それには、常日頃の勉強が欠かせません。
中小企業診断士の資格をとれば安泰だ、などというのはありえません。その意味では、中小企業診断士というのは厳しい職業といえます。
常に勉強をしていかないといけないことをデメリットにしましたが、逆に勉強好きな人にはメリットとなります。年数を経るにしたがって、実力がついていくからです。
③成功する人は一部
- みんなが成功するわけではありません
残念ですが、これも事実です。年収1,000万を達成したら成功と定義すると、その域に達している方はそう多くはないでしょう。私もそうです。
ただ、会社組織にしている中小企業診断士もいて、そのような方は、儲かっていても自分の収入は低く抑えている方もいるので、一概にはいえないこともあります。
ただし、やる気と能力、あと体力があれば、成功を納めることも十分可能です。実績を積み、評判が高まれば、自然とクライアントは増えていきます。
また、いやいややってもおもしろくありません。できるだけ相性の良いクライアントとつきあうことが大切です。せっかく独立したのだから楽しくやっていきたいものです。
独立中小企業診断士のメリット・デメリットとは?のまとめ
独立中小企業診断士のメリット・デメリットとは?
資格ホルダーになれ、名乗ることができる 第2の職業人生に進める 小資本で独立開業できる
独占的な仕事・業務がない 常に勉強をしていかないといけない 成功する人は一部 |